進撃の巨人作者とオリラジ対談(SmileBazaarオリエンタルラジオの漫画の日in表参道)

昨年までYahoo!オンライン*1で毎週金曜日に放送されていた『オリエンタルラジオの漫画の日』がSmileBazaarのイベントで一時的に復活!アシスタントの九嬢さん(通称じょーくー)もかつての猫耳ピンクメイド衣装*2で登場!桜・稲垣早希ちゃんゲストで漫画プレゼンバトルを行った前半も相当盛り上がったのですが、後半に登場した『進撃の巨人』作者の諫山創先生とのトークが興味深かったのでまずはそちらからご紹介。

諌山創プロフィール1986年生まれ。2006年に講談社のMGP(マガジングランプリ)に『進撃の巨人』で佳作を受賞。2008年第81回週刊少年マガジン新人漫画賞に『orz』で入選を受賞。同作で『マガジンSPECIAL』によりデビューを果たす。2009年から『別冊少年マガジン』にて『進撃の巨人』の連載を開始する。

  • 諫山先生登場。若い!あまりにも若いので楽屋で会った際に若手後輩芸人だと思い適当な挨拶をしてしまった慎吾くん。藤森「本当に申し訳ありませんでした!」中田「ジューシーズ赤羽さんの時に犯した過ちが再び…」しかし本当に若いです。
    • 今日のメンバーの中で先生が一番若いよね!という話の中で早希ちゃんが28歳という事がわかり「え!同い歳!?」とテンションあがるあっちゃん。「アラサーのアスカですよー」と早希ちゃん。
    • 敦「じょーくーは?」九嬢「9…」敦「29?来年30?」九嬢「来年ね!来年><」じょーくーが相変わらず可愛い…。
  • 主人公エレンにそっくりな印象だけど、登場人物の中で誰に似てると思いますか?という質問に「僕は、巨人が来た時に『よし!』って銃カチャカチャやってすぐ自殺者しちゃう登場人物に似てます」えー!エレンじゃないのー?と爆笑するメンバーに「違います、諦めてすぐ死にます」先生面白い!でもなんとなく気持ちわかる。
  • ショートカットのヒロイン、ミカサがタイプど真ん中のあっちゃんが登場人物にモデルはいるんですか?と質問。→ミカサはバイト先で出会ったショートカットでマフラーをしていた女性客がモデル。キャラクターデザインに迷ったいた際に見かけて、これだ!と思ったとのこと。
  • 進撃の巨人」は4巻で累計450万部の大ヒットコミックス。印税すごいんじゃないですか?という質問に「すごいです」と答える。
  • プレッシャーがすごいのでは?→意外にもプレッシャーはないとのこと。期待に応えなければいけないとは思ってない、打ち切りにさえならなければいい、という考えで描いているそう。
  • 先生めっちゃ腰が低くて謙虚。売れたことに対して「罪悪感でいっぱいです」とのこと。「実力があればとか努力すれば報われる世界ではない」…つまり自分は実力があったから、努力したから売れたのではないと言っている。なかなかにシニカルかつ自虐的で冷静な自己分析です。「同世代とか年上でゲロ吐くくらい頑張ってる先生方がいっぱいいる、自分はゲロ吐いてないんで」という言葉に「ゲロはいつでも吐けますから」あっちゃん、フォローするつもりかさりげにブラックかつ深い言葉をw
  • あっちゃん「デビューしてすぐ売れる…どこかの芸人と似てますね…」と自らと重ねる発言も。先生が人見知りでマイクを持つ手が震えるほど緊張しているのを見て「友達になれそうな気がする!」と目が輝せるあっちゃん。
  • 最初はジャンプに持ち込みをしたが、作風を変えた方がいいというアドバイスに納得が行かず現在の掲載誌に持って行ったとのこという話は本当か?*3→本当。その話をBlogに書いたらプチ炎上した。「今から思えば、ジャンプという先人が築き上げたものに乗っかろうとしておきながら自分のやりたいようにやりたいというのは矛盾した我儘だったと思うし、描きたいものを描けば良い訳ではなく与えられた条件に従って創作するというのが……」と思いつめた感で言葉を選びながら説明しようとして言葉に詰まる先生。その真剣さ故に途中で「もー、先生考えすぎだってー!」と冗談交じりにあっちゃんになだめられる。しかし謙虚で真摯な人柄はバリバリ伝わってきてかなり好感度あがりました。
  • 巨人が絶妙にキモいが、どうやって描いている?→ぱらぱらと雑誌を見て写真に映ってる人を見て「あ、この人、巨人だな」とモデルにして描いている、とのこと。
    • 「えー!巨人が乗ってる雑誌って何?ファッション誌じゃないよね」→映画秘宝などだそうです。「映画秘宝を読む楽しみが増えましたね」とあっちゃん。「そういえばちょっとあっちゃんに似た巨人もいるよね〜。あっちゃん巨人顔。」と言う慎吾くんに「喰ってやろうか!」と凄むあっちゃんw
  • 中田「僕の持論で、目の下の線を多めに描いてしまう人は暗いっていうのがあって、僕もそうなんですけど先生はどっちかっていうとどうですか?」藤森「人に根暗カミングアウトを強要しないで下さいよー…」しかし諫山先生「引きこもっていたいです!」即答。
  • 仲のいい漫画家さんは?→「以前この番組にも出たことがありますが…」金色のガッシュ雷句誠先生だそう。お世話になってますとのこと。尊敬している先生で他に出ていたのはARMSの皆川亮二先生。
  • 何をしてる時に楽しいですか?漫画を描いている時以外で→ 格闘技を見てるのが好きです。と先生返答。この後も後楽園ホールで試合があるのでそれを見に行きたいらしい諌山先生。「あ、早く終わった方が良いですかね…?」とあっちゃんw*4
    • 好きな選手は…?と質問するも、帰ってきた答えがマニアックで反応できないMC陣。「あ、やっぱり長島☆自演乙です…」と先生が『ちょっとマニアックすぎたからメジャーなのにしました』感を出して好きな選手を変更するも「え?ジェームス?なんで途中で変えるの?」とまだわかってあげられないオリラジ。先生がはっきりと自分の殻に閉じこもったのがわかった瞬間でした(^^;
  • ちょっと厳しめの球投げていいですかね…?と前置きしてあっちゃんの質問「今、GANTZで巨人の敵が出て来て戦っていますけど、あれ正直どう思いますか?」これに対して諌山先生「巨人は別に自分の発明というわけではなく昔からいるものなので。むしろどんどんいろんな話に登場するようになってゾンビのようにメジャーなモンスターになって欲しい。自分が描くのは中二病的な巨人だが、頭のいい人が描く巨人も見てみたい。」この答えすごく感心しました!とても謙虚だし自らを「中二病的」「頭がよくない」と冷静に分析。

諌山先生のBlog「現在進行中の黒歴史」(このタイトルがまた・・・w)を読むと、ぐるぐる渦巻く日々の複雑な感情とそれに向き合う真摯な考え方がまさに現在進行中で伝わって来るようです。
自分の実力も弱みも現実もわかった上で、もがきつつ努力し続けているようで、この人もまた、「この人が大人になっていくのが見たい。成長過程を見たい」と思わせられる人だなぁと。

「漫画の日」ならではの見応えのある面白い対談でした。機会があればまたオリラジと諌山先生一緒にお仕事が見てみたいです。

*1:現在はGyao!

*2:あっちゃんのたっての希望だったそうです…w

*3:おそらくちゃんあつはwikipediaで予習をした

*4:その後Blogを見ると、無事観戦できたようでよかったです…