映画「ローン・レンジャー」楽しかったよ

ローン・レンジャー見てきた。ので感想メモ。
(Blog更新リハビリ中なので映画のことも書く。)

うん、楽しかったよ。特にクライマックスの15分とかね。ウィリアム・テル序曲にのせたアクション、楽しい。馬が列車の天井走るからね。コミカルだしね。


‥2行で終わってしまったのでもうちょっと書く。

ローン・レンジャー(出演者:ジョニー・デップ 監督:ゴア・ヴァービンスキー) [DVD]

とりあえず馬がスゴイ。

スゴイ馬がなぜか主人公を溺愛している。
この馬、人間生き返らせたり不思議な力を持つ精霊?らしいんだけど、
無法者の襲撃で倒れたレンジャーの中で誰かひとり選んで生き返らせる、という場面で
「第一印象から決めてました」って感じで主人公の所に行くし。
「そいつじゃないそっちバカ弟だから!こっちの出来の良い兄の方がイイでしょ!」って言われても「この人じゃなきゃイヤ!」って。馬耳東風。
大ピンチの時に助けてくれるのはだいたいこの馬。
燃えている家に閉じ込められた時、馬なのに天井に登って主人公助けに来るし。
トントと主人公が首まで生き埋めにされて大ピンチの時も掘り出しに来てくれるし。
(ただし主人公だけ助けて、別にトントは見殺しでも構わない風だったのでそこらへんドライ)
精霊なのかなんなのかよくわからないけどとにかくスゴイ馬だった。
主人公「名前決めたよ!シルバーって言うんだ。ハイヨー!シルバー!」
トント「二度とやるな」

燃えるバディもの

ローンレンジャーとトントといえば有名なヒーローとその相棒ですが、
トント「初対面の印象は最悪でした…」という感じのふたりの出会い。
列車の中で一緒に力を合わせて悪党倒したのに、カタブツ主人公はその後手のひら返してトントのこと投獄しちゃうの。ヒドイ。恩知らず。
なんやかんやで主人公がマスクつけて一緒に戦うようになった後もゴタゴタゴタゴタで正直息があってるとは言えない。
宿敵の前でトドメさすささないで延々揉めたりね。
あげく、主人公がトントを殴り倒したりね。ヒドイ。馬鹿か。
その後「僕が間違っていた…!あれが正義なら僕は無法者になろう」とか言ってようやくふたりで協力して戦うんだけど、それがクライマックスの手前という。
主人公覚醒までの遅さは「まどか☆マギカ」なみ。
でもふたりで戦ってるところはコミカルで楽しい。

最後なんやかんやで大団円のあと、主人公は惚れた女(兄の嫁・未亡人)と一緒に暮らすのかとおもいきや、街も女も捨て「これからも一緒に戦おうねー」みたいな感じで仲良く山を越えてトントと去っていく。
トントも宿敵は倒せたんだから、その後も主人公と一緒にいる意味あるのか?
いつのまにそんなに仲良くなったんだお前ら。

ジョニデの白塗り謎キャラクター

今回ジョニー・デップが演じるトントは、頭にカラスを乗せ顔は白塗りという謎キャラクター。
主人公はマスクつけてるだけで周りの人に「なんでマスク?」「なんでマスクつけてるの?(プークスクス」とかいじられまくりなのに、トントの白塗りやカラスについてはなぜかみなさんガチでスルー。ふしぎ。いじっちゃいけないオーラ出てるのかな。


何かのインタビューでスタッフの人がトントの造形について
「顔が白塗りで頭にカラスを載せたキャラクターというアイディアが浮かんだんだけど、
なぜそうしているかという根拠を作るのには苦労したよ」
と言ってるのを読んで、「そんなさらっと後付けを告白されても…!」と衝撃を受けた。
そんな苦労したトントのビジュアルの設定根拠ですが、劇中の説明がどうなっていたかというと、結局
「少年時代に起きた悲惨な事件の悲しみゆえに」くらいな感じだった。お茶濁した感!


可愛い少年が3人も出てくる。

冒頭、遊園地の西部劇展示を見に来た可愛い男の子に老トントが「キモサベ!」って話しかけるんだけど、ちょっと待ってトントには主人公があんなかわいく見えてたってことなのかしらー!(なぜかテンションアップ)
トントの少年時代とか女の子かと思うくらい美少年で麗しかった。必見。
あと未亡人の息子。銃を渡す渡さないで揉めるシーンはいらないんじゃないのと思ったけど、ブドウちょーだいのシーンとか弾丸トスとかは良かったかな。やっぱりいらなかったかな。全部削っても良かった…。

スタッフロールは良くない

スタッフロール、ジョニデのよちよち歩きの後ろ姿をえんえん見させられたのは何の罰ゲームかと思った。
きっと何か起きるはずだと思ってずっと見てて、何もなかったのでげんなり。テンション落ちた。スカッと終わらせてよ。
これから見ようと思ってる人、スタッフロールは最後まで見ずに席立ってもたぶん大丈夫ですよ。

結局…?

主人公は本当に「死から蘇った不死のヒーロー」なのか、別に死んでなくて気を失ってただけの普通の人なのか、作中では良くわからなかった。
「弾丸当たらないくらいすごいラッキー」というのはわかるけど。
それが能力によるものなのか、単なる主人公補正なのか…。
馬に溺愛される以外の能力がイマイチ不明。
トントも結局なんだったのか。特別な能力があったのかなかったのか。
悪霊云々はトントの妄想なのか真実なのか(ウサギがサソリ食べてるから自然界のバランス云々は本当なのかなー…)
語り部役の老トントはなんだったのか、モヤモヤしたまま。
(もしかしたらパンフには書いてあるのかもしれないけど、買わなかったので…)


あと主人公主人公って書いてるのは、劇中でキモサベキモサベ呼ばれてて名前が印象に残ってないからだったりする。


うん、でも、楽しかったよ。
でもちょっと長かったね。もうちょい削っても良かったよね。
サクサク爽快に見たかったかなー…。
でも、夏休みの一本としては、いいんじゃないかな。