お願いランキング「アンジャッシュ芸人交換日記」書きおこし(6/13)
芸人交換日記企画第四弾は‥アンジャッシュ！
鈴木おさむさんの小説「芸人交換日記」のように芸人が交換日記をするという企画。放送地域外の方向けに書きおこしします。
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クイックジャパン連載時から読んでいたというアンジャッシュ。児嶋さん最初からタカトシにいじられまくりw
ふたりは高校の同級生。二年生の時同じクラスで、先に芸人になった児嶋さんが渡部さんをこの世界に誘ったのこと。
１日目「ムカついていること」
渡部→児嶋
特に相方には心のうちを話さないという渡部さん。「ビックリするくらいアイツ文章かけないんで。大丈夫かなー‥」
一回書き終えてポストに入れた後も「書き足りないなー」ムカついてること多かったらしいw
児嶋へ。
今日から交換日記を始めることになったよ。まずさっそく「ムカつくこと」から書かせてもらう。お互い日記に書いてスッキリしよう。
まず一つは「不潔なこと」とにかく風呂に入らないし同じTシャツを三日連続着てくるし、それを指摘すると「同じTシャツを３枚持ってる」とか、すぐうそをつくだろ。
さらに全身にセロハンテープを貼るコントがあってその２日後くらいにあった衣装合わせの時背中にまだ２〜３本、ついてたことがあったな。
あの時も、それを指摘すると
「最近のセロハンテープは粘着力がすごいんだよ！！」とまたウソをついたな。
児嶋「なんかすげぇ恥ずかしいですね‥直せって言われてる内容が。」
あとはいい加減、お母さんにモーニングコールしてもらうのはやめろ。毎朝毎朝お母さんも大変だし自分で起きろ！！
とても38才の人間に注意してることとは思えないが、おまえはこのレベルから、あらためないとダメだ!!
児嶋「お前はこのレベルからあらためないとダメだって、なんだこの言い方！ちょっと（渡部に）イラッときました」
ムカついてることのレベルがしょうもないよーw
児嶋→渡部
渡部へ。
日記読みました。なんかむかつきました。渡部が書いた直して欲しい事について
①の風呂は毎日入れは、最近は入ってます！
②の一度着たTシャツは洗え、も昔と違いピタッとしたTシャツは洗ってます
ただブカブカのTシャツはそんなに肌にあたってないので毎日は洗わなくても良いと思います！」
渡部「はぁ？（笑」
渡部「なんでブカブカのTシャツは洗わなくていいんだよ！」
では渡部のムカつくとこを書きます。
高校２年生の時、知り合った時、最初にかわした会話についてですが、体育の授業終りに
「あれ俺の買ったジャンプが無い」と言い出し、まだ一回も会話をした事の無い僕に向かって
「お前ジャンプ盗ったろ！」といいましたね。
あの時の事は絶対忘れません。何であんな事言ったんですか？
渡部「まったく覚えてないです。僕これ。なんで20年前のこと怒られなくちゃいけないんだよ。なんだよこれ‥！」児嶋クオリティ‥！
あとひとつ、隅田川の花火大会で中継の仕事をした時に、空き時間に「おっ！こじ上げ花火だ！」と僕にギャグをふりましたね？
僕なりの打ち上げ花火、あなたの言うとこのこじ上げ花火をやりましたよね？
あなた見てませんでしたよね。ふっといて何なんですか？誰のタメに僕はやったんですか？
つまり、僕を傷つけるのはやめて下さい。*1
渡部「なんか腹立ちますね。なんだよこれ！ちょっと戦い甲斐のない相手ですね！ほんとに‥
試合にならないですね。この悪口合戦。何を言ってるの？もう‥（笑」
２日目「秘密にしていること」
渡部→児嶋
児嶋へ。20年以上も前のことをまだムカついてるんですか？その怒りをぜひ他の事に向けて下さい。時間の無駄ですよ。
児嶋「20年俺がムカついてたこの怒りを時間の無駄って言われてることに腹が立ちます。なんだこの流し方は！あいつらしいわ！こういうとこ！」
今日は今まで秘密にしていたことを書きます。
昔からネタは２人で作っていたよね。しかしまわりからは「ネタは渡部さんが書いているんですよね？」と言われ続けてたよね。
なので、児嶋が居ない場所で「アンジャッシュのネタはおもしろいですね。渡部さんが作ってるんですよね？」と言われたら
「そうです」と答えたよ
そしてたまに「あのネタはイマイチだった」と言われると「あのネタに関しては児嶋が書いてます」と言っていたよ。いや今も言ってる。
児嶋「なんだコレ！チクショー！」怒りに迫力が無いw
そしてここから渡部の秘密ではなくなぜか児嶋の秘密が暴露されることに。
おまえ最近、ネタ作りをさぼってホットヨガやボクササイズにどっぷりはまってるらしいな。
どこにむかっているんだ？
以前も麻雀にはまってプロ雀士の資格をとるまで、はまり続けたことを考えると、
このままヨガのインストラクターになってしまわないか心配だ。ヨガもそこそこにしてくれ。それから、そろそろいい加減結婚してくれ！！２人とも独身っていうコンビもなかなかいなくなってきた。
あの長年付き合ってる彼女と身を固めてくれ。
これに関しても児嶋が秘密にしている、１度プロポーズをしたが彼女が気持ち悪くなってトイレにこもってしまったこともオレは知っている。
児嶋「渡部の秘密を俺に言うとこでしょ！俺の秘密をなんでバラしてるんだよ！趣旨が違うじゃねーかよ！
今回はそういうことでしょ秘密ってテーマで書いてるでしょ？なんかムカついてきたな！」
児嶋→渡部
渡部へ。
それでは、僕が秘密にしていた事を書きます。
10年位前に僕が85kgまで太った時、
「売れてもない若手が太ってフレッシュさもなくなるからダイエットしろ」と言って毎月ネタ作りの時渡部の前で体重計にのらされましたよね。
ちょっと体重が減ってうやむやのまま終わりましたが、
実は体重計のメモリをいじったり、角ギリギリに載ると1.5kg位軽くなるという事を発見してごまかしてました。
渡部「うーん‥しょうもないすね」秘密のレベルがしょぼいww
よく似た様なファッションになってすごく嫌がってますよね。
はっきり言います。ファッションをパクってます。*2
しかしこれはコンビなのだし別に大丈夫だと思いますが、どうですか？
渡部「そうですね〜‥ホント気づいたら現場で同じ格好だったりとかありますね。本当にやめて欲しいですよね。恥ずかしいんで！」
コンビならではの秘密。言えなかった秘密が『ファッションをパクってた』!?‥‥スタジオで「なんなんですか？（笑）」とタカトシにいじられる。
児嶋「これは相当な秘密をぶちまけてますよ‥」トシ「どうでもいいわ！」
児嶋「コンビ間でもちょいちょい『似たような格好すんな！」みたいな小競り合いはあったの。俺は一切認めなかったんですが‥。『してねーよ』『流行ってるからそれかぶるだけだよ！』みたいな」
児嶋「ついに認める。パクってた。」渡部「知ってたわ！」コジ‥‥しょうもなwそしてかわいいなw
渡部「同じの買ってきて『なんだよ！』っていうと『これファンに貰っちゃったからしょうがない』とかしょうもない嘘をつくのよ！」
この後15年来の遺恨の？原因となった「こじ上げ花火」をスタジオで披露するも華麗にスルー。
タカ「いま本番中なんで‥」児嶋「本番中だからやってんだよ！」w
３日目『ごめんなさい』
ナレーター「デビュー以来早い段階でテレビに出演するなど順風満帆に見えたアンジャッシュ。しかしここからの日記では、その裏にあったというコンビ芸人ならではの様々な葛藤が明らかになる』
渡部→児嶋
児嶋へ。
今日は謝りたいことがある。あれは2007年、俺にピンでラジオの帯番組の仕事がきたときのことだ。
正直、とても焦っていたんだ。2004年頃からネタ番組ブームとともにテレビに出させていただいて、なんとなくバラエティ番組にも呼んでいただいていたのに、当時俺自身危機感がまったくなく、いい加減な仕事をしていたから、大体の番組は一通り呼ばれた後、ほとんど呼ばれなくなったよな。
なんとなくアンジャッシュってテレビで観なくなったよなって色々言われ始めてた。
そんな時いただいたラジオの話だった。*3当然、平日毎日夜の生放送だからコンビの仕事に支障が出ると思ってた。
しかし本当に俺は焦っていた。マネージャーと話し合って、何かを始めないと本当にこのまま仕事が無くなってしまうと思い、引き受けることにした。
謝りたいのはこのことを一切児嶋に相談しなかったこと。
きっとあの時、児嶋にラジオの話が来てるって相談したら、「（ラジオの仕事を）やるな!!」ともいえない環境だったし、「コンビの仕事を優先しろ」とも言えない状況だったと思う。
だから児嶋に相談する事自体が酷なことだと思ってマネージャーとの結論を決定項として伝えてしまった。
あの時、ちゃんと話し合った上で結論を出すべきだった。本当にごめん。
児嶋「あ〜、そうか‥‥そうっすか‥」
ナレーター「当時の微妙なコンビ間を赤裸裸に語った渡部。さらに児嶋が解散を考えていたという事実を知ってしまった事を綴った。」
昔、20代のころ、児嶋が芸人を辞めようとして、俺に言おうとした前日の夜に先輩に引き止められ、なんとか芸人を辞めずにすんだっていう話も最近知ったよ。
あの時から話し合いが足りなかったし、色々な想いを聞いてあげれなくて本当に申し訳ないと思っている。
児嶋「こういう‥本音をはじめて聞けたっていうのがあるんで。嬉しいやら照れるやら‥ですね。顔引きつってますね。
初めての感じなんでどういう表情してよいのか‥」
児嶋→渡部
渡部へ。
数年前のピンのレギュラーをやるのにそんな悩んでたとは知りませんでした。
では、僕の謝りたい事を書きます。
前に、マネージャーにちゃんとした情報系の食レポは渡部１人でやった方がいいと言いました。
知っての通り、肉や魚や野菜の種類も（区別が）つかないし、きのこ類に関しては何が何だか分からない。
だから渡部の言ったコメントをぱくったり訳がわからなくなってごめん。最後に、僕の方からこの世界に誘ったのに、僕よりアンジャッシュの事を色々考えてくれてるし、
スタッフさんや他の出演者とのコミュニケーションをとるのが下手な僕のせいで迷惑かけてすまない。
そういった所を全部やってくれてて本当にすまない。
渡部「また一からうまくやっていけそうな気がしますね。」
交換日記によって普段話せない心のうちを話せるようになってきた２人。
最終日「ありがとう」
渡部→児嶋
渡部「よく考えたら、18年言ったこと無いですね。あいつに『ありがとう』っていう言葉」
児嶋へ。
よく考えたらコンビを組んで18年一度も児嶋に対して感謝の言葉を言ってこなかった。
少し照れくさいけどとてもいい機会なので全て書かせてもらう。
ナレーター「渡部は最後の日記で長年アンジャッシュが抱えていた弱点を告白。そしてその弱点を払拭したのが児嶋だと感謝する。」
キャラクターのない俺たちは長年可愛げもなくいじられることもなく本当に苦労してきたよな。
しかしここ最近、児嶋がプライドを捨てて、全てをさらけだしてくれて
どこに行っても、誰と絡んでもいじってもらえるようになり、本当に助かってるよ。
特番とかで、ひな壇にいる20人くらいの人達がいっせいに児嶋をいじって、それに大声を張りあげて立ち向かってる姿は、本当に頼もしいよ。
みっともない部分やダメな部分全てをさらけだして、恥かいて笑いに変えていくのは、並大抵の気持ちじゃできないし半端じゃない覚悟がいることだと思う。
心の底から尊敬してます。
児嶋「より吹っ切れそうな気がしますね。こうやって相方に言ってもらうと。」
ナレーター「児嶋が誘ったことではじまったアンジャッシュ。結成18年、楽ではない芸人生活ではじめて渡部の本心が語られた。」
あとやっぱりお礼を言わなきゃいけないのは、この世界に誘ってくれたこと。
児嶋が誘ってくれなきゃこんな素敵な仕事にはつけなかったし、辛いこともあるけどこんなに刺激的な日々を過ごすことは出来なかったと思う。
児嶋がいなかったら芸人にもなれなかった訳だから本当に感謝してます。俺の性格をわかってるだろうから言うけど、今後も思いつきや気分でわがままを言うと思うけど許してくれ。
そして本当に今まで言えなかったけどありがとう。
そしてこれからもよろしくお願いします。
なぜかゴルフの打ちっぱなしで？日記を読んでいる児嶋さん。
児嶋「ちょっとなんすかこれーちょっと照れるなこれ‥僕ら18年19年くらいコンビやってるんですけど
また気持ちよくイチからコンビとして新鮮にスタートできるような気がしますね。」
児嶋→渡部
最終日はスタジオでタカトシ、スリムクラブの居る前で交換日記を朗読。結成18年分の感謝を伝えます。
渡部へ。
アンジャッシュを結成して18年。渡部からの初めてのありがとうという言葉、照れくさいけど、うれしかったです。
僕も今まで言った事無いけど感謝の気持ちを伝えたいと思います。仕事があまりない時期に、夜景観賞士や魚鑑定の資格を取ったり、心理学を勉強したり、仕事のはばを広げる為に努力し、
そいて今その努力を花咲かせて本当にすごいと思うし、今こうしてテレビに出れているのは間違いなく渡部のおかげです
番組中もおもいっきりすべったり変な空気にしてしまった僕のしりぬぐいをしてくれて、それを笑いに変えてくれていつもありがたいと思ってる。
そして何より僕とアンジャッシュを組んで今まで続けてくれてありがとう。きっと頼りない僕を横で見てきて何度も解散したいと思ったことだ思う。
でもやめないでくれて、ここまで引っぱり上げてくれてありがとう。僕も一生懸命がんばりますが、多分５回に２回位のペースで変な空気にしちゃう様な事を言ってしまうかもしれませんが、
これからもよろしくおねがいします。
渡部「いや本当にあんまりこういう話をしないコンビなんで、やれて良かったですけどね」
ラジオ帯番組ピンレギュラーでコンビトリオ仕事に支障が出る問題は他の芸人さんでもあるし、実際どうなんだろうなと思ってたので聞けて良かったです。
渡部さんの、仕事が少なくなる焦りで各種資格を取って仕事の幅を広げる‥というのはリアルだし、大事なことなんだろうなと思いました。(児嶋さんも食レポ改善のために料理勉強したりしないのかな？w)
しかし児嶋さんのムカつくことや秘密にしてたことが‥ちっちゃ！wその小ささがホノボノしますね。15年も20年も前の事をほじくり返して来てるし。
秘密にしてた事で渡部さんが自分のじゃなくて相方の秘密を暴露してたのも捻ってあって面白かったのですがwあまりエピソードがないってことなのかな。
アンジャッシュは、良くも悪くも安定してる印象。色々思ってはいるかもしれないけど、そこまで衝突の無いクールなふたり。
この機会がなければ言うことも無かったのかなと思うと貴重な機会でした。
