カリカ単独2011「日本ニッポンコント〜人間は爆発だ〜』

コント5 『オリ買占め発電坊や』マンボウ

『オリ』公園で王様(デッカチャン)やベジータを拾って来たヒロ坊(家城)
林「国家的な問題だよね」家「ゆるがす?」
林「仲間の元に返してあげよう」家「でも仲間といろいろあっての今だと思うよ」
林「たしかに!(カニポーズ)」家「出た!パパが会社で表彰された時の正式なたしカニだ!たしかにたしかに」ヒロ坊もパパの真似してカニポーズ。
結局逃がしてあげる事に。
家「でもオリの中に何もいないとオリが淋しそうだね」
『買い占め』二丁目の工場が被害を受けてデラックスの生産が止まり買えなくなるかもしれないという噂を聞いてマツコ・デラックスを三人も買い占めて来た妻(家城)とそれを諭す夫(林)
結局、妻も納得し三人をオリから出し、被災地に送る事に。
『発電坊や』
20年間オリに閉じ込められてきた発電坊や(家城)。電気が足りなくなったため外に出ることを許されたが「辛いものを食べて体を動かすと発電できる」という体質ゆえにでんでんさん(林)に激辛食物を食べてマルモリダンスを踊る事を強要される。

「オリ」では拘束と解放。「買占め」ではオリが冷蔵庫の代わりに。マツコ・デラックスは買い占められた納豆的なアイテム。
「発電坊や」は電力不足の状況をコントに。節電や輪番停電が起きていた時期、でんでんさんの研究所で発電坊やが辛いもの食べてもがき苦しみつつマルマルモリモリしてたのかしらと想像すると…和みつつ過ごすことができました。
ワサビをこってり塗布されてエメラルドグリーンのようになっている寿司や、明らかにカスタードじゃない黄色のクリーム(カラシ)たっぷりのシュークリーム、そして林さんが目を爛々と光らせながらタバスコを注入する激辛カレーを苦しみつつ食べる家城さん…涙出るほど笑いました。なんなんだろ。まるで美しいSMのようだった。(おっと、危ない世界の扉が開く…)
尋常じゃない、本気の量の激辛を苦しみ笑わせながら食べる姿に芸人の本気を感じました。カッコ良かった!

ブリッジ5 マンボウ大激論

ブリッジ4での前衛的な音楽を流しつつマンボウがゆっくり泳ぐ…という演出を「下北沢の劇団さんがやるような」演出だと否定する林。やるならもっとちゃんとやってくれ!マンボウはあんなじゃない!とマンボウの生態を熱く語り始める。「知ってるよ!マンボウはなぁ‥!」と家城も加わりマンボウ論争に。
家「俺、コンビ名カリカじゃなくてマンボウにしてもいいかと思ってマネージャーに相談したことあるんだからな!」と衝撃の事実を告げると、林「それはなんかイヤ」

マンボウに対するふたりのこだわりなに?w急に方向転換できない、ぶつかると衝撃ですぐ死ぬなどの悲しき生態。

BGM。RADWIMPS『G行為』

軽快なダンス。歌詞も意味深です。

コント6『ペペイ共和国のウソ』

ペペイ共和国首相とその副官ムンボイの密談。ヌーの大群がサラリーマン工場に襲来したことにより工場が損傷を受け、製造されていたサラリーマンが漏洩してしまう。国民をパニックに陥れないため嘘をつこうとする首相だが、嘘をつく時白目になる癖がある。
記者会見で漏洩したサラリーマンの数は?遭遇した場合の健康被害は?など記者の質問に白目を剥きつつ答えるが、嘘がばれてしまう。
しかし実はそれも嘘のデータだった。まだ国民を騙そうとするのか!と詰め寄るムンボイに
家城「パニックに陥らず国民が避難できるぎりぎりの数字だ。お前こそ最初に報告して来たデータはなんだ?明らかに多すぎる‥」
林「本当のことなんてどうせ誰も知らないんですよ。それより今は我が国が日本と手を切る絶好のチャンスなんです!」
ムンボイも嘘をついていた。
ラスト、白目を向いた首相が客席に向き直り「この物語はフィクションです」

原発記者会見を彷彿とさせるやり取り。大人数での集団行動をしないサラリーマンの生態について林さんが割り込みつつ記者会見がすすむのが面白いwラスト、たて続けに観客を裏切ってくる展開がカリカらしいなと思いました。

コント7『20年後のババァは皆ゲスイ』

オリの中の老婆(家城)が「とうりゃんせ」を歌っている。
20年前に震災が起き、その後太郎が日本を壊してしまった、気付かないうちにみんな貧乏になってしまった、と嘆くババァ。
「笑ってごらんなさい!笑ってあげるから」卑猥な歌を歌うババァはかつては歌手だったが、彼女の歌は誰にも歌われなくなり、今は公園の中のオリに入れられている。
見に来た少年に卑猥な真似をしたり歌を教えたり。「こんなに話したのは久しぶりよ‥」息を引き取るババァ。

他と毛色の違う、震災から20年後の未来。公園の隅のオリの中に入れられて誰からも相手にされていない気の触れた老婆という設定がすごい。本気のセクハラをするw少年は林の息子という設定。

コント8『人間は爆発だ』

マンボウをはべらせパーティを楽しむ林。だが家城の姿は見当たらない。家城は砂時計になったという。家城が日本を救う為によみがえらせた岡本太郎が登場。しかし岡本太郎は「なぜ自分でやらない?自分が頑張らない?今の時代のお前が頑張れ!」日本を壊そうとする岡本太郎。未来の息子の記憶を受信し、悲惨な未来を知った林は、世界の歪み、これまでのコント(ビー玉)の力を集めて完全体となり、立ち向かう。苦戦する林だが、最終的には「今もっとも歪んでいるある言葉」で岡本太郎を倒す。

メモがあまり残っていないのですが‥問題作。あの時からずいぶん立ちますがメッセージがたくさん含まれすぎててまだ消化できている自信がない(笑)
でも、今にして思うと『林さんと家城さんが戦って家城さんが倒される』というおなじみの構図がなんかカリカ単独らしくてしっくりきます。

EDV「砂時計の漫才」

(このへんから当時の書きかけメモが残っていないのでうろ覚え‥)
再び砂時計になって漫才をするふたり。

ED 漫才

林との漫才中にサンパチマイクの前で死ぬ家城。死ぬ瞬間までお笑いをやりたいという意味?千秋楽だけはその後に一瞬生き返って「当分死にません」とひとこと言っていました。
そして暗転。
人間いつ死ぬかわからない。いつ砂が落ち切るかわからないけど一瞬一瞬を大切にべらぼうにその時まで生きようと思いました。

EDV(メイキング)

ホワイドボードを前にしての会議風景やスタッフさんなどのV