鈴木おさむさんのBlog

解散 | 鈴木おさむオフィシャルブログ「放送作家鈴木おさむのネタ帳」Powered by Ameba
カリカはとてもおもしろく才能あったと思います。
ただ、難しいのが、芸人さんは、0→1のチャンスは自分で掴まないといけません。
かりに、僕がその0→1の手助けをしても、絶対にうまくいかないんです。
1の所まで上がって来てくれれば、あとは思い切りアシスト出来ます。

この「1」のところまで上がってくるのが難しい。
カリカはあとちょいだった。もうちょい・・・
そんな中での解散。

カリカは実力がある、売れる、とずっと言われ続けてきた。
もうちょい続けてればいけたかもしれないじゃん、もったいない‥!と本気で思っているのですが、本人の受け止め方は違ったのかな。
でももったいないし本当に残念です。解散前日、鈴木おさむさんがTwitterで芸人交換日記企画の芸人さんリクエストを募集していて、私はカリカでやってほしい!とリクエストしました。リプライを見ているとカリカの芸人交換日記を見たい、と言っている方もかなりいて、もし実現したらカリカ売れちゃうなー!と勝手にワクワクしてました。その翌日の解散発表‥無念。

ここ数年、林とは週に2回は飲みに行っていました。
僕が本音で全てを打ち明けられる数少ない「親友」の一人だったと思います。
林から、夢を諦めて、芸人をやめて、実家に帰ることを聞いた時、やめてほしくないという気持ちが一番でした。
才能があると思うから。
でも、林の人生です。
才能がある・・・と僕は思っているけれど、林はそれと15年間もがき続けてきました。
苦しんで悲しんで、そして勇気を持って、夢を諦めると言う決断をしたのです。
今はこの決断に、拍手を持って送り出してあげたいし、辞めたあとも、林とは親友でいたいです。

彼の最後の仕事は僕のラジオです。
TBSで、考えるラジオというのを僕はやっています。
林に最後の仕事としてでてもらいます。
夢と向き合ってきたやつが、夢を諦める意味を語ってもらおうと思ってます。
もちろん芸人として。

今回の「NGワードライフ」も夢に向かい苦しむ話。芸人交日記もそう。
こんな時期に林が解散することを決めて、なんかずっと、毎日、寂しく胸がいっぱいになります。
でも、林がカリカ林として、芸人を辞めるからには、その辞め方を僕は出来る限りアシストさせてほしいなと思っています。
カリカ林という芸人が存在し、勇気を持って夢を諦めていく姿を、少しでも、一人でも多くの人の胸に焼き付けたい。

林、もうちょっとだけ、がんばろう!!!!!
皆さんに聞きたいです。

友達が夢を諦めると決めた時に、あなたはなんていってあげられますか?
残念だったね。
がんばったね。。
おめでとう・・・
どの言葉を言ってあげたいですか??

「違う夢に向かって頑張れ」と言ってあげたいです。

「夢を諦める」というネガティブな言葉がとても嫌いで。
「夢」って別に一度決めたら変えちゃいけないものではなく、その時々の状況や考えの変化で本当はいくらでも変えていっていいものだと思うんです。
そもそもカリカほどのキャリアと実力だったらそこらの芸人さんより「夢」叶ってるかと。M-1でもKOCでも準決勝、毎年単独開催。そんなんだったら辞めなきゃいけない芸人さんたくさんいるじゃん!‥なんて。どうしようもないことかもしれませんが思ってしまいます。
林さんにとって叶えたい「夢」って何だったんでしょう。
「違う夢ができたから芸人辞める」ならわかる。
「この先芸人続けて行っても幸せになれそうもない。違う夢を持つ」というのならそれもわかる。
ただ「夢を諦める」だけでは‥嫌な自分がいます。

夢って何?

2010年の「とりあえずジントニック」([劇作・脚本・演出]鈴木おさむ)の舞台を見に行った時の感想。
とりあえずジントニック - Sugarsの日記
この舞台でも「夢を諦めるのだって才能」という言葉が出てきてたんですね。夢って鈴木おさむさんのテーマなのかな。
でもこの舞台ではそれは結局否定されていて、友人が夢を諦めそうになった時には「諦めるな!」って励ましていた。
ラストに出演者が「この年になって自分の夢は?」を語っていて、家城さんは「カリカ単独だけで食えるようになる」と言ってくれてた。
この時、林さんの夢、聞き逃しちゃってるんですよね‥なんて言ってたんだろう‥‥。
(追記)教えて頂きました!「朝の顔になる」だったそうです。林さん‥‥!(さまざまな感情)