つがひゃく感想(ちゃんとしてないメモ)

津軽百年食堂」ちゃんとした感想はまた書く気がするんですがちょっとした見どころ&メモ。ネタばれ含むので嫌な人は注意。

  • 自作の風船を踏み抜かれて「マジかよ‥」とイラつき、フラッシュにまぶしそうに目を細めて嫌そうな顔をするバルーンアートさんの表情。
  • 福田沙紀ちゃんに図々しくもルームシェアを持ちかけるデリカシーの無いバルーンアートさん。「ん?なに?どして?ワンルームよりずっといいでしょ?」10万円弁償する代わりに自宅の部屋提供とか訳わからん普通引っ越し代の方が高くつくわ。風呂台所リビング共同‥おまけに二ヶ月目からは家賃払ってもらうからねーって元々シェアしてくれる人探してて現金で弁償したくないからこれ幸いと勧誘したとしか。沙紀ちゃんよく承諾したな!でも初日から酔っぱらってソファーで寝るあたり彼女もまんざらでもなかったのか。(もともとライト割られる前に福田沙紀ちゃんからご飯誘おうとしてたし)でもそばやカレー作ってくれる同居人うらやましいです。ナナミはコーヒーしか淹れません。ひとりでアサヒビール三本あけて酔っぱらって寂しいよーと留守中勝手に同居人のベッドにもぐりこむ姿かわゆし。
  • あっちゃんのシーンは一日の強行スケジュールで撮影されたとのこと。訳が分かってない風の翻弄される朴訥な演技はなるほどそういう感じか、と‥w「それだっきゃないしょだ!」と控えめな笑顔には馬喰門田役の俳優さんが「母性本能をくすぐられました」と完成披露試写会で語っていたのもうなずけます。ならず者から守ってもらったり食堂の場所探しからプロポーズまで、何から何までモンデンさんに世話してもらう過保護っぷり。「プロポーズくらい自分でしなよヘタレ」と幼女にニヤニヤ振りむかれて笑われるシーンも。人づてのプロポーズに尻込みする母親を後押しして弘前に向かわせ大盛り食堂創立を助けたのもこの幼女の英断によるものである。
  • でも三人で手をつないで歩く初代の姿からはものすごい「家族感」が出てました‥!あっちゃんが父親役をやる日がくるとは‥!(そして四代目の祖母に当たる幼女は連れ子なので初代と四代目は血がつながっていないという衝撃の事実)
  • 七五三姿の四代目可愛い。中学生になるといきなり日に焼けたイガクリくんに。別人‥! 大学卒業して就職氷河期に苦しむリクルートスーツ姿も必見。
  • 物産展で買って来た二人前1200円の津軽そばに「うちだったらもっと安くてもっとおいしい」と対抗心を燃やす四代目。大森食堂の津軽ソバいくらなんでしょう。おにぎり150円とか中華そば780円とか割と普通の値段ぽかったけど。津軽そばは麺と薬味(ネギ、ナルト、ノリ)というシンプルな構成ぽいから600円以下なのか‥?
  • 携帯電話があるのにわざわざ病院の公衆電話を使ってコールバックするお姉さんの桃子さん。(謎
  • なんか悩んでる風の紗季ちゃんに明日大森食堂仕込みのカレー作るよ!とさりげない励ましのバルーンアートさん(卒業後定職につかずそろそろかな‥と4月以降の予定未定)
  • ねおきにおばあちゃんから電話かかって来ておねむな四代目。
  • 青森空港経由で弘前に戻る四代目。空港から出てくる姿はチャラさのかけらもなく地味な四代目。
  • 自宅に戻るより先に食堂倉庫に潜入し昔を懐かしむ四代目。ピンポン押す頃にはとっぷり日が暮れていてどんだけ倉庫で時間過ごしてたのかと。
  • 青森に戻りカブに乗って弘前を走り回る四代目。横からとったり後ろから取ったり町並みもじっくりやたらと長い。どういう意味が‥?と思ったけど「やっぱ弘前はいいなー♪」という街並紹介、青森サービスシーンと理解。
  • マサムネー!と旧友に会って反則気味の笑顔の四代目。破顔一笑とはこのことか。
  • マサムネの家の棚には初代モンデンさんの写真が飾ってあります。表札にも「馬喰門田」の札が。
  • 「お前と違ってなぜかモテるんだ。お前は昔から女の話ないもんな」と言われて言い返せない四代目の顔。
  • 弘前駅のシーンで原作者森沢明夫先生がアップで映る。
  • 携帯電話があるのにわざわざ実家の食堂に電話してくる紗季ちゃん。実家には電話せずサプライズ帰省。師匠入院してるのに仕事はどうした?(クライアントから師匠入院したならキャンセルって言われたのかな)
  • 「よくわからいけどナナミの考えは間違ってないと思うよ」深く突っ込まずふんわりとなぐさめる四代目。泣き出した福田沙紀ちゃんをそっと抱き寄せる(チューはなし)
  • 「定休日だからゆっくり昼過ぎまで寝てるのかと思って二時過ぎになって起きてこないからさすがにおかしいと思って」といいつつ四代目が帰宅した際にはすっかり葬式の準備が整ってる手際のよすぎる葬儀。近所の人も集まってるし三代目も退院済みとか。四代目と美月が駆けつけてましたがマサムネと健は参加せず帰宅か。
  • なぜかやたら長いバイクサーカスのシーン。ぐるぐる。
  • チューも告白も嫉妬も無くつきあってるのかつきあってないのか不明のまま最後にふんわりとプロポーズしあうクールな福田沙紀ちゃんと四代目。きゃっきゃ壁にペンキ塗りをしながら青森サービスシーンでFin。スタッフロール長いですが朝青龍とか松浪健四郎とか国技館サービスセンターとかの名前があるので「なぜこの人たちが‥?」などと思いめぐらせつつ青森の景色を堪能。


とかつっこみつつもなんだかんだ楽しく見てしまうw

あと津軽弁が流暢なためわかりにくくなってる設定として「三代目伊武雅刀さんは本当はミュージシャンになりたかったけどじっちゃん(初代=あっちゃん)に首根っこ掴まれてそばや継がされた。若い頃は東京のレコード会社から声がかかったこともあった」というものがありまして、これが「倉庫前で弾き語りしてるミュージシャン(音楽担当の坂本サトルさん)を見て俺も若い頃は‥と空想にふけるうちによそ見運転で事故る」とか、「さくら祭りの出店に、足にギブスをはめたまま車を運転し、打ったソバをかついでホラーのようにのっそりと暗闇から登場。息子にソバをゆでさせてる間、つい自作の歌(イワシ焼き干し〜百年食堂〜♪)を歌ってしまう」というお茶目なシーンにつながっています。二回目で気付いた。夜の出店のシーンは親子の和解という感動的な場面で好きです。(メニューたくさん貼ってあったけどあんなに種類こなせるんだろうかという余計な心配もついでにした。)

さらに気付いた点、福田沙紀ちゃんからの弘前での再度のルームシェアのお誘いについて、最初は「ふたりとも地元に実家があるのに、しかも陽一は食堂があるのに何を言ってるんだ‥?」と思ったんですが、あれは「結婚したとしても義理の両親や小姑と同居とか嫌だし、食堂手伝うつもりもないから通いでお願いね」という先制のジャブだったんじゃないかと思うようになりました。「期限のない男女のルームシェアって結婚とどう違うの?」と陽一はのんきに答えてましたが気付け‥!女性はたくましいですね。


3回見たけど2回目と3回目とより面白く感じる映画でした。ぜひ何度も映画館に足を運んで下さい。