カリカ単独 2011「オリコント」その1
（昨年のカリカ単独について、ずっと書きかけのままになってたメモからの書きおこしです。
震災から３ヶ月。まだ今よりずっとざわざわしていた頃の感覚を思い出しつつ‥）
OP
OP1 夏のラジオ体操
セミの声。白いパジャマを来た赤髪の大男（デッカチャン）登場。
「パジャマを着てラジオ体操に行こうとしたらキ◯ガイ扱いされた‥」
「せっかく汗まみれの小学生が見れると思ったのに‥」「夏は暑い！」
キ◯ガイ扱いされた！といいつつ汗まみれの小学生が見たいという、結局は変質者？なセリフからはじまる(笑
毎回すべってましたが家城さんによると「それでいいんだ」とのこと。
OP2 全裸の囚人
オリの中の全裸の囚人(家城)が観客に語りかける。「よく来たね！疲れた？遠くから来た？飛行機乗った？」
徐々に暗転し、BGMにbank bandの「よくきたね」が流れる。
よく来たね 大変だったんじゃない？
遠方まで疲れちゃったんじゃない？
こんなにいいお天気だから今年もいっぱい遊ぼうよく来たね いろいろあったんだろう？
悲しいこと 嫌なこと 辛いこと
だけどこうしてまた会えたんだよ
笑顔をいっぱいつくろうちょっと変わったね 垢抜けたかな？すこし大人になったかな？
うまく言えないけどすごく素敵だよじゃあ僕はどう？あっ 別に答えなくたっていや
ちょっと変わったろ？あれから少し優しい気持ちでいれるから
うまく言えないけど
君も同じように 暮らしているとなんとなく考えてた
それがあたっていたらいいよく来たね 大変だったんじゃない？遠方まで疲れちゃったんじゃない？
こんなにいいお天気だから今年もいっぱい遊ぼう
笑顔をいっぱいつくろう
一年ぶりだね！良く来たね、という単独に来たお客さんへの家城さんからの挨拶かな‥。
悲しいこと嫌なこと辛いこといろいろあったけど、また会えた、再会できた、
カリカ単独に来れたことへの感謝の気持ちを感じました。
震災があって、来たかったけど来れなかった人も。二度と来れなくなってしまった人も、きっといるから。
その人の無念の分まで、楽しもう。また会えてよかった。本当に来れてよかった。
OP3 『オリコント』
明転。気づいたらオリの中にいた林。
「助けてくれー！出してくれー！いつまでここにいればいいんだ。というかいつからここにいるんだ？」
通りすがりの犬に「その爪でうまいことやって鍵を外して出してくれよ。なんでもやるから」と懇願。
犬「欲しいものなんて何もないけど‥ホントに出たいワンか？」
林「もちろんだ！自由にしてくれ」
犬、あっさり鍵をあけると「あー空いちゃった。バカワンね‥」と立ち去る。
オリの外に出た林だが、いざ自由になると危険に満ちた外界の騒音*1に不安を覚える。
そこに夥しい数のネクタイをつけた家城*2が登場。「サラリーマンじゃないのにネクタイしてるやつはいないかー！」怯えてネクタイを隠す林。
ネクハゲをやりすごすと、自分からオリに戻り鍵をかけ、横たわって「はー落ち着く‥」と安堵。
幕が下りスタッフロール。終演
スタッフロールBGMはオリオリオリオ〜ヤルヤルヤルヤ〜♪の曲。
「オリコント製作委員会」の文字が出て開始数分で終演！これは一体‥？
自由を束縛するものだと思っていたオリが、実は外部から自分を守ってくれるものだったり自分の居場所だったりする、という「オリ」の解釈。これがおそらくオリコントの本筋…だったのかな。これはこれでもっと見たかった。
OPV 砂時計の漫才
画面の中に砂時計がふたつ。林と家城の会話。
林「何だよあれ！いくらなんでも終わるの早すぎるよ！」家「お客さんを裏切りたい」
林「裏切るなんてもんじゃないよ。詐欺だよ詐欺。伝説の金返せコールだよ」家「最悪返すか‥」
林「パンパンだよ！林パンパン！」家「はやぱんJAPAN」
林「家城は旬を取り入れるな！」家「おーきなーこえでおっぱいおっぱい！」*3
家「もっとやりたいことができた。内容を根こそぎ変えたい」
林「暴挙！暴挙暴挙！・・・だから言ったじゃないか六ヶ月も前からチケット売るようなことしない方がいいって！」
家「ゆるしてよーはやぱん」林「せめてJAPANをつけてくれ。」
家「（笑って）やっぱりコンビだなー同じこと考えるんだな」
『オリコント』に変わり『日本にっぽんコント』をやりたいという家城
林「何をするの？」
家「決まってるじゃない、日本を…」言いかけたところで砂時計の砂がすべて落ち、家城が止まる。
林「家城が死んだ…！…でもまぁ、こいつは事件ばかり起こすし、これで落ち着いてお笑いに集中できるから、まぁいっか！」
（幕があがる。）
