友人の育児に見る合意と納得、発想の転換

ちょっと普段の記事と毛色が違うんですけど面白いなと思ったのでメモ。
この間、産休中の同僚宅に、赤ちゃんを見に何人かで遊びに行ったんですが、そこに子供連れで来てた友人の子育てがとても素敵だったと言う話。

二歳児に浸透している『合意と納得』

赤ちゃんをみんなでかわるがわるあやしたり抱っこしていたのですが、二歳児を連れて来た友人が、赤ちゃんを抱っこする前に自分の子供に「○くん、お母さん、赤ちゃん抱っこしてもいい?」と許可をとるんですね。
すると「いーよ!」と自分の母に許可を与える二歳児。
その時はよく意図がわからなかったんですが、後から思うと『僕のお母さんなのにどこかの赤ちゃんを抱っこしてる!』と子供に無駄なジェラシーを感じさせないための心遣いなのかなーと思いました。
隣の部屋でお茶をすることになって移動しようとした時も
「○クンまだここで遊ぶ?お母さんあっちの部屋でお茶しててもいい?」
するとまたも「いーよ!」
これも、遊びに夢中になってる間に母親が勝手にいなくなってしまったことに気づき『置き去りにされて寂しい!』という無駄な心理的ストレスを感じさせないための心遣いですかね。
彼にしても、自分が「いーよ!」と許可を与えたことですから不満を感じにくいし、子供なりに責任?を感じるのか、結果納得しておとなしくいいこにしています。
二歳児とはいえ、相手を人間として尊重する子育てが素敵だなと思いました。

で、お母さんは子供にもそれを要求するんですよね。
彼が赤ちゃんのおもちゃ(熊のぬいぐるみ)に興味を持つと「それ赤ちゃんのだから、見てもいい?って聞かないとね。いーい?って」と促す。
すると彼は赤ちゃんのところに行って、おもちゃを指差して「いーい?」のジェスチャー
もちろん赤ちゃんはキョトンとしてるんですが、微笑ましい。

勝手に、とか力づくで、とか決まりなんだから、とかの押し付けじゃなくてとにかく【合意と納得】が徹底されてるんだなーと感心しました。

どのくらい徹底されているかというと、私が友人に「トイレ借りてもいい?」と言うと、
彼が「いーよ!」と答えるw君に聞いたんじゃないよーw と言いつつみんなで笑ってしまいました。
周囲の人に許可を与えたくて仕方ないんですね。
こういう風に「いーい?」「いーよ!」って気前良く許したり許されたりすることに慣れてる子はきっと寛容な良い子に育つんだろうなという気がします。

iPhoneYoutube見る二歳児ー!

ところで飽きてくるとお母さんが「youtubeでぶーぶ見る?」と彼にiPhoneを渡してあげてました。
まさかー!と思ったけどYoutubeを勝手に操作してお気に入りの動画を見始める二歳児。
指で画面をスライドさせたりスクロールさせたりして、関連動画からサムネイルを見て好きな動画を見つけ、勝手にお気に入りに登録して見ているのだそう^^;
「赤ちゃんねんねしてるからしー!」と言うと、自分でボリュームまで変更してるwww戦慄しました。
まだ文字もろくに読めないはずなんですけど。iPhoneってつくづく直感的に操作できるインターフェースなんですね…。

パラダイムシフト

つくづくすごいなーと思った教育法ですが、彼女は子育てもやりつつ仕事もちゃんとフルでしてて。(「産休明けはできるだけ早くフルに戻したほうがいいわよ!時短は六年までしか使えないから、小学校に入ってからPTAとか行事とかのために残しておいたほうがいいって!」とのこと。大変参考になりました)
産休中の同僚が「最寄り駅に保育園がないのよね、通勤途中の何個か先の駅にあるんだけど…」と残念そうに言うと、「そうねー。でも通勤ギリギリまで子供と一緒にいれるし、何か病気とかあった時もちょっとでも早くピックアップできると思ったらそんなに悪くないんじゃない?」と
見方を変えれば嫌なことも嫌じゃなくなるんですよね。欠点が利点に見えてくる。
ちょっと見習おうと思いました。