しずる村上&オリラジ中田トークライブ「新橋ペッパーライブ 〜惹かれ合い離れ合う2つの惑星〜」(8/8)

WonderCamp企画ライブのひとつ。しずる村上さんとオリラジあっちゃんのトークライブ。なにせキャパ40ということでかなり激戦だったのですが、幸運にも見る事が出来たのでレポします。
公式レポはこちら↓すごいうまいことまとめてあるし写真もあってありがたい!(今後もこう言うの欲しいよ!)
http://yoshimotonews.laff.jp/news/2011/08/2-da0d.html
思い出しつつのレポなのでニュアンスの違いなどあるかもしれませんがご容赦下さい。

開始前

  • 新橋の雑居ビルの狭い階段をあがった2階のバー。狭い!特に段差もなく店の奥にテーブルと椅子が置いてあってここがステージ。その後ろに少し敷居があり、その奥が控え室になっていたのですが脇に置いてあるアップライトのピアノに控え室でタバコ吸ってるふたりの様子がぼやけながらも映っていてちょっとドキドキしました。
  • 時間になりふたりが登場。当初は座りトークの予定だったようですが、段差がなくて縦長の会場なので後ろのお客さんにあっちゃんが「見えてますか?」と質問。「見えなーい!」と言うお客さんの声に応えて「じゃあ立ってトークしましょうか」と急遽立ちトークに。気遣いを感じました。

ライブ発足のきっかけ

  • それまであまり接点がなかったふたりだったが、ライブ開催することになったのは、初恋タローさんに飲み会で引き合わされ、ライブやったら?とけしかけられたのがきっかけ。村上「ブローカー…」中田「キューピッド気取りですからね…」初恋タローさん良い先輩!感謝!
  • 「惹かれあい離れ合う2つの惑星」というライブ命名はあっちゃん。「世界の果てで僕たちは出会った」という修士さんとのライブタイトルを村上さんが褒めたため、あっちゃんが「俺がライブタイトル考えてきます!」と張り切って案を出し、村上さんも一発OK。
  • Twitterで「物事を論理的に組み立てられる中田さんと、最初に直感で感じてからそれを論理的に組み立て直す村上さんのトークは興味深そう」という分析をされたらしく、たしかに自分は最初は直感で考え、それに後付けで理屈を付け足すタイプだ、と自己分析する村上さん。対するあっちゃんは論理先行。

お互いのイメージ

  • 中田→村上「しずると同時期に売れたレッドシアター組で、はんにゃフルポンは同期なので『売れやがって!』と噛みつけるがしずるは一年先輩なのでそれもできず微妙な感じだった。そもそもそもそもオリエンタルラジオ初無限大MCの際の前説がしずる。オリラジは芸歴一年目で同期は舞台経験もなく前説ができなかったため一年先輩のしずるにMCをお願いしたということだと思うが、後輩としてはどうしていいかわからなかった。煮えくり返ったりしてました?」
  • 村上→中田「煮えくり変えるどころか煮詰められていた(笑)ただ、NSC時代にM-1敗者復活でウケてたのを見て『こいつらこのまま売れていくんだろうな』とロケット発射準備を見守る覚悟はできていた。それより同期のハリセンボンの方が…」中田「なにげにハリセンさんすごいですよね!」オリラジの最速ブレイクの陰でそこまで目立ってないけど実はハリセンボンの順調なスピード出世ぶりもすごい。『後輩のオリラジを前に出して風除けにしながらうまいこと進んで来た』w中田「こっち、ものすごい強風で首もげそうになってましたよ‥」春奈さん横幅あるからはみ出てそこだけ風当たってたよね、と爆笑。

ワラ塾でのオリラジとしずるの共演

  • 番組開始時にスタッフから「他のメンバーは前身番組で結果を残したコンビだがお前らは政治で入れられた」とはっきり告げられた(同時に「でも俺はお前ら伸びると思ってるから頑張れ」とも言われた。スタッフさんも発破をかける意味ではっきり言ったんだろう、とのこと。)オリラジ。「筆頭、仕切りで入れられたのは護送船団解除寸前のよしもとの『最後の温情』」もう後がないという崖っぷちの気持ちで挑んでいた。
  • 一方、初レギュラーで、先輩や経験者の間で活躍して結果を出さなければというプレッシャーから肌荒れがすごかった村上さん。中田「そういえば荒れてましたね〜‥顔整ってるのに残念な感じで‥」村上「それでよくいじられたから、そのたびにプツっと‥(吹き出物が)」
  • アンケートの締切を守る事や好きな番組を聞かれた際に自分の番組名を答える事の重要性*1など、バラエティ番組制作の裏側などを教わった、貴重な番組だった、とあっちゃん。

目指す芸人 尊敬する芸人

  • あっちゃんは伊集院光さんのポジションに憧れる。一緒に仕事するようになってゲームや自転車などの趣味も合うしすごさもよりわかった、と。
  • 村上さんはロンブー淳さん。ポジションというより頭の回転の速さや知恵、思いやり、などなどスキルの高さに憧れる、と。後は木村祐一さん。斜めに差し込んでくる視点が‥(恥ずかしいから呟かないでね!と言ってた気がwあっちゃん「俺がつぶやきますよ‥w『木村さんの斜めに差し込んでくる視点が‥』w)
  • 村上「これは聞いた後ですぐ忘れてもらってもいいんだけど‥」中田「忘れませんよ」村上「その言葉待ってたw」話し始めたのは、村上さんが大事にしているもの。『運(うん)』→運は大切。こうしてあっちゃんとライブできてるのも運がいい。『縁(えん)』→この人とは縁がある!と思う人の縁を大事にしている。『勘(カン)』→自分はカンが結構いい。うん、えん、かんと来た上で一つ抜けているのが『恩(おん)』これからは恩を返して行こうと思う、と。
  • これに対してあっちゃん「全く同じことを考えていました‥」と何やら神妙な面持ちw「人生には大変なことが沢山ある。これは『難(なん)』です。それに耐えなきゃいけない。これは『忍(にん)』」このへんで私、すでに腹筋崩壊気味w「それをなんとかしようとする気持ち、これが『念(ねん』!そして間にあるのが‥‥えー‥‥」村上さんが「ぬん!って何だよ!!」突っ込んでくれて、ふたりで「ぬん!(顔を前に突き出すポーズ)」ww先輩がいい話してくれてる間こんなこと考えてかぶせてくる、頭の回転の速さすごいなーと思ったし笑いましたw すごいよw
  • あっちゃんが本当に一番尊敬してるかもしれないのはタモリさん。すごい人。でもなかなか近寄れない、とのこと。
  • 山里さんすごいよね、という話も。山ちゃんのライブ『140』を見に行って、凄さのあまり途中でぐったりして帰りたくなったという村上さん。最近は顔を出さずにCGキャラの声だけで出演している番組も多く『顔関係なく才能だけが求められてるというのがすごい』とあっちゃん。

はんにゃ川島

  • 川島はどんな先輩からも愛されていじられるよな、という村上さんに俺は慎吾とか池田さんの方が接しやすいけど‥というあっちゃん。なにせ会話が成立しないらしいwあっちゃんと川島くんとの「だからお前とはしゃべりたくねーんだよ!」というやり取りはミニコントだけどドキュメンタリーだそうです。たしかに何度もみたことあるw
  • はんにゃ川島 くん、構ってかまってー!と意味不明な声(んーんー。とかぷぅーみたいな)を出して近寄ってくるそう。「可愛いつもりでやってるのかもしれないけど自分で思ってるより可愛くないですからね!あいつは自分の中での自分の可愛さの見積もりがだいぶ甘い!」w
  • あっちゃんが川島くんが苦手な理由『スイッチ押して何が出てくるか予想できないしわからないから触りたくない』「慎吾ならこのスイッチ押したらここからこう返ってきて欲しいっていうのがあって65%の確率でちゃんと返ってくる。残りの35%の場合も別の場所からくるからこう処理すればいいやみたいなのがわかるけど、川島の場合はスイッチ押して期待通りに返ってくる確率が2%でそれ以外どこからどう返ってくるかもわからないから怖い」たしかにパルプンテ的な要素はありそうw
  • しかし相方金田からの信頼が厚いのできっと今後面白さが出てくるのかもしれない。川島の様なタイプの芸人は他にいないので爆発したらすごいかも。というあっちゃん。

コントについて

  • 武勇伝という飛び道具で世に出てきてしまったのでちゃんと漫才で認められたいとこだわってた部分もあるがこれからはコントもやっていきたい。
  • ラーメンズ千原ジュニアのようになりたくて、センスがあると言われたくてこの世界に入ったが、『まず売れること』を目指してやって来たら気付いたらやりたかったことから遠く離れていたw今さら急にシュールでセンスのあるお笑いとかやり始めたらどした?ってなっちゃう。シュールなしずるがうらやましいあっちゃん。中田「しずるジャルジャルロッチには売れて欲しくなかった‥」w

今後のこと

  • 35歳より先のこと具体的に考えられるか?という質問で、目の前のことを一生懸命にやるだけ、という村上さん。頑張ってやって入れば点が線に繋がる、と。
  • あっちゃんの目標。コンビで番組持ちたい。深夜ラジオやりたい。現在やってるよしログなどもラジオ的なんだけどもっとたくさんの人に聞いてもらいたい。スケールアップしていきたい。
  • コンビでやる番組はできればVTRを見るような番組じゃなくて、芸人さんや芸人以外のタレントも交えてトークするような番組がやりたいと。(見たい…!)
  • あとは音楽番組やりたい。アーティストとも絡みたい。まぁ音楽番組自体が難しくなってきてますけど。現在もM-onでやってるので…という流れで好きな音楽について村上さんに聞かれPafume、中田ヤスタカサウンドが好きと語っていました。

大喜利について

  • 村上さん、NSC時代は木村祐一さん講師の大喜利授業で年間1000ポイントをとって賞金一万円もらったそう。(あっちゃんによると「それは相当すごいことですよ!」と)しかし今はそのハードルを超えられなくて大喜利が苦手。
  • あっちゃん、大喜利できなきゃいけないポジションなのはわかってるけど、他のことをやっているとなかなか大喜利の練習ができない。いっそ大喜利を切り捨てて他を伸ばすべきか迷っているとのこと。村上さんとあっちゃんで大喜利ライブやりましょうか?という話をしていました。ぜひやってほしいw

早く売れたことの弊害と利点

  • タカトシ次長課長とほぼ同じタイミングで世に出されたオリラジ。芸歴違うのに同じ場に出されて、レベル10とレベル1でパラメータ比べられるのは不利!一度面白くないって言う悪名がついたら挽回するの大変じゃん、と早く世に出たことを不利だ、損だな、と思っていた。しかし最近では、期待されていないからこそホームランを打った時にびっくりしてファンになってもらえることがある、と考え直したそう。
  • 芸歴、前後5年くらいは同世代というかライバルだと思っている。(もっと芸歴を重ねると前後10年くらいがライバルになるのかも。と)そのあたり先輩の層が熟してできあがってきている。そこと戦わなきゃいけない。目の上のたんこぶ。しかもまだ出てきていないたんこぶ予備軍も劇場にたくさんいる。その人たちはオリラジができなかったような仕事を着々とこなし、着実に力をつけつつある先輩も後輩もまだまだうじゃうじゃいる。どうしましょうね…と頭を抱えるふたり。
  • 自分を『人気先行でオールスターに出されたが実力選手にボコボコに打ち込まれファーム落ちしたルーキー投手』のようなイメージで重ね合わせることがあったというあっちゃん。しかし早く世に出たことについてはメリットもあって、「メジャーのバットの振りの速さを見れた、経験できたのは価値があった」と。ファームに落ちても、あのバットの振りの速さに近づこう‥と努力することができるのは、知らないままでいるより良かった、と言っていてじーんとしました。

全体的な感想

  • 村上さんとあっちゃんのトークどんな感じなんだろう‥?と思っていましたが、かなり濃いぶっちゃけお笑いトークでそういうのが好きな私はすごく面白かった‥!(皆はどうだろう‥?カロリー高めでもたれた人もいたかもしれないけれどもw)
  • 芸歴近い先輩とのトーク、ということであっちゃんがいつもより抑えめトーンで新鮮でした。相方いないからか「好きに勢いで話す」という感じではなく方向修正もブレーキもちゃんと自分で。ハンドルを慎重に握りつつ話している感じで、これはこれで落ち着いて聞けて面白かったです。
  • 次回も同じ会場でやりたい!と村上さんは言っていましたが、キャパ的にも客席の構造的にも向いてないよ〜‥w あの雰囲気で飲みつつタバコ吸いつつまったりトークするなら新宿のLOFTプラスワンでやって欲しいです。ぜひに!
  • 村上さんがお酒飲みながらすごく楽しそうにあっちゃんの話を聞いてくれていて嬉しかったw「あっちゃんとなら、いつもはできないような話ができるかも」『惹かれ合い離れ合うふたつの惑星』のタイトル通り、似ている部分もありつつ似ていない部分もたくさんある、二人の部分が沢山出た面白いライブでした。今後も(大喜利ライブとかw)いろいろやって欲しいなと思いました。

*1:スタッフさんの心情的に。逆で考えると一緒に仕事してるスタッフさんが好きな芸人アンケートで自分の名前出してなかったらショックだものね、と。