進化論:最も強いものが生き残るのではない。生き残るのに必要なもの
【It is not the strongest of the species that survive】
『最も強いものが生き残るのではない。』
この英文は今年のオリラジ単独「FAITH」でオリラジロゴに添えられていたものです。
ダーウィン『種の起源』の一節として知られており、原文では
【…nor the most intelligent, but the one most responsive to change】
『最も強い種や最も賢い種ではなく、最も変化に強い種が生き残る』と続き、
生き残るためには変化に適応することが重要であるという意味で、よく引用されています。
が、どうやら実際はダーウィンの「種の起源」の中にこのような記述はないらしく、下記サイトによると
この言葉はダーウィン自身のものではなく、後の創作であり、警句としてよくできていたために、主にビジネス関係者の間で生き残ってきたもの
ダーウィンは「変化に最も対応できる生き物が生き残る」と言ったか?
(2017/11/6 リンク切れていたのでURL修正)
後世の創作によるものという可能性が強いらしいです。面白い。
あっちゃんはなぜこの文の前半だけ引用したのか?
もちろんデザインの都合で長い文章が入り切らない!という要因も大きいでしょうが
「最強であることが生き残る道ではない!」という強い気持ちはありつつ、
「じゃあ変化に強ければ大丈夫なの?生き残れるの…?」と言われると「そうとも言い切れないかもしれないけど…」という少しの躊躇があったのかもしれないと思います。
変化に強ければ生き残れるのか?
もちろんその方が有利ではあるけれど、
変化が起きるときはダイナミックで、スピードはものすごく早く、
生物が適応しようとしていても限界があります。
生き残るかどうかは「運」
進化生物学者のスティーブン・J・グールドによる『ワンダフルライフ』を読んで思ったこと。
ワンダフル・ライフ―バージェス頁岩と生物進化の物語 (ハヤカワ文庫NF)
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私達は進化について「生存に有利で優れた種が生き残ってきた(=だから進化して今生き残っている種の方が、絶滅してしまった昔の種より優れている)」と考えてしまいがちだけど、
グールドは生物が生き残るか死滅するかは、変化が起きた時に「たまたま」適応できる能力があった、とか幸運だった、とかで、能力というより偶然の要素の方が影響がはるかに大きいと述べている。
例えば魚は、それまで完璧に水中生活に適応していても、水が乾上がれば死に絶えてしまう。
でも(それまであまり必要ではなかった)肺呼吸する能力を持つ肺魚の仲間は、生き残ることができる。
それは、肺魚自身に「変化を予測して対応する能力」があったからでも、魚より肺魚の方が優れていたからでもなく、肺魚の持っていた性質が、予測できない突然の環境変化に「たまたま」対応することができたという幸運の結果にすぎない。
『生命はたくさんの枝を分岐させ、絶滅という死神によって絶えず選定されている樹木なのであって、予測された進歩の梯子ではない。』
たくさん生まれて、たくさん死ぬ。たまたまわずかな運のいいものだけが生き残る。
どれが生き残って進化するかは予測できない。生物の歴史はその繰り返し。
カンブリア紀には今よりもっと多彩で多様な種が存在していたけれど、生き残って進化を続けることができた種はごくわずかで、ほとんどは絶滅してしまっている。
『生存か死滅かはほとんどランダムにはたらく原因によるもので、全体的な絶滅確率はとても高くほとんどが滅んでしまう』ということをグールドは「悲運多数死(デシメーション)」という言葉で表している。
「その種が絶滅するか繁栄するかは能力に関係なく、生き残ったのはたまたま運が良かったからである」
これを、過酷な生存競争の世界であるお笑い芸人にあてはめて考えてみると、
今生き残っている芸人たちは他の芸人より優れていたから、強かったから生き残っている、というよりも、
「たまたま」の要素が大きいことになる。
もし100年前の「吉本興業誕生の年」に戻ってもう一度歴史をやりなおしてみたら、今とは全然違う勢力図になってるかもしれない。
何度リプレイしても勝者が同じ顔ぶれになるのであれば、たしかに生き残っている芸人さんたちは「強い」か「賢い」か「変化に適応できた」おかげで生き残るべく残っているのだし、消えた人たちは消えるべくして消えたのだろう。
でもおそらく、何度リプレイしても、そのたびに、繁栄している人たちは全然違う顔ぶれになっているはずで、偶発性の積み重ねで「たまたま」成功して大物になったり人気が出たり、一発屋になったり、一発も当てられずに消えて行ったりしているのかもしれない。
そもそも芸人にならなかった人もいるだろうし、テレビ番組の形も違うだろうし、お笑いの形も状況も違うかも。
私の好きな人たちに関しても。何かほんの少しの偶然で、私は彼らを好きになってなかったかもしれないし、彼らも今の形ではなかったかもしれないし、そもそも私も彼らも存在しなかったかもしれない。
(もっと大きく考えると)それどころか今の人類すら存在していたかわからない。
もしかすると私達ホモ・サピエンスじゃなく、北京原人やネアンデルタール人から進化したヒト族が地球を支配していたかもしれないし、もっと想像もできないような形の種族が地球上で繁栄していたかもしれない。
この宇宙には無数の並行世界がある!というパラレルワールドのような話で、今とは違ういろんな可能性があったかもしれないと想像すると面白いし、
自分の生きている現実が偶然に偶然を重ねた結果だと思うと、今ここにこのように存在しているということは奇跡のようなことなんだなぁと改めて思うわけです。
幸運な偶然を呼び寄せるもの
私の好きな人たちは今までもかなり面白い運命をたどってきている。
彼らがこの先の変化にあわせ、どう進化していくのか、どうやって生き残っていくのか、
こうすれば大丈夫とか、こうなるだろうとか、予測はできないけれど。
昨今の解散ラッシュで、すごく面白くて才能があっても、辞めてしまう人たちや、
いろいろな進路の決断をしている芸人さんたちを見るにつけて、
今、こうして見て応援していられることはつくづく幸せなことなんだと思う。
そして、たとえ生き残れるかどうかを決定するのはたくさんの偶発的要因によるとしても、
「生き残ること」に執着して、強い意思を見せている人たちに
これからも「幸運な偶然」が起き続けないわけがない、とも思います。
たくさんの幸運な偶然に恵まれますように。彼らがそれを引き寄せますように。と祈ると同時に、
結局何がどうなったって、彼らがどういう方向に進化したって、彼らが存在して彼らでいる限りは、
興味深く面白く見守り続けるんだろうなという気がしています。
神保町花月のマンボウやしろ月間第四弾ランパンプス主演「ビリビリ始まる」
だいぶ考えこんで塩漬けにしていたんです2月の舞台をこねくりまわし続けてそろそろ時間切れなので公開します。
ストーリーネタバレ含むので注意。
マンボウやしろ月間第四弾。ランパンプス主演「ビリビリ始まる」
第三弾「目を閉じて、、、、よ。」で油断してたんですが、やりましたね。
最後にぶっこんできましたねやしろさん。
これねーーーー問題作だと思います。
これはこれで良いっちゃ良いのだけど、正直なんというか、食い足りないというか。書ききれてないというか。
いやランパンプスや他の若手を盛り上げるぞ!という目論見からすれば成功なんでしょうが
私の期待値が高すぎたというかちょっと違うベクトルのものを求めてしまってたというのもあるのですが。
いろいろ言いたいことはある。
『ビリビリ始まる』
脚本・演出:マンボウやしろ
出演者:フクロトジ、セブンbyセブン、ハンマミーヤ、カゲヤマ、ランパンプス 他
あらすじ:政府関連の施設に幽閉されている特異体質の男の子。そのもとに心優しき科学者達が集まり、時は静かに運命の日を向かえる。
チケット:前売:2,000円/当日:2,300円
公演日:1/31日(木)〜2/5日(火)
公演時間:31日(木) 1日(金) 4日(月) 5日(火):19時開演
2日(土):16時 19時開演
3日(日):20時開演
「政府関連の施設に幽閉されている特異体質の男の子。」というあらすじから、2011年のカリカ単独『オリコント』内の1コント「発電坊や」*1を想像してしまっていたのですが、
「発電するという特異体質で政府関連施設に実験対象として幽閉されている」というベースは同じでも、ほぼ別ものでした。
長年「檻」の中に監禁されていたため、精神年齢は子供のままで身体は大人だった発電坊やとは違い、
施設から出たことはないものの幼稚園のような子供らしい部屋(AKIRAのタカシやキヨコがいたような部屋)の中で慈しまれて育てられている8歳のヒカルは、子供らしい子供でした。
置かれている状況も受けている実験内容の過酷さも比較にならないほど違います。
「君が発電しないと日本の人たちがみんな困るんだ」と理不尽に日本国を背負わされて受難に耐えていた発電坊やに比べると
「研究の成果が出ればいつか外に出れるようになれる」ことをゆるくモチベーションにしてるだけのヒカルは何も背負ってないし甘やかされすぎだし使命感なさすぎです。普通にただの無邪気な男の子。
これは震災直後、切羽詰まった状況だった『あの頃の日本』と、それから二年が経過してやや平静を取り戻した『今の日本』の置かれた状況の差というのもあるし、
やしろさんの語りたい内容の変化、心境の変化も関係しているのかもしれません。(原発反対というエッセンスは少し入っていたようですが)
やしろ劇団旗揚げ公演
やしろ劇団は昨年の7月に他の座長(ニブンノゴ!宮地さん、カナリア安達さん、サカイストまさよしさん)との間でドラフトを行い、メンバーを選抜して作られた劇団です。
(ドラフト選抜って言っても、やしろさん指名のメンバーは1位から最後まで他とまったく競合しなかったのですが・・(笑))
新座長!?が激論! 4芸人が劇団を結成! - ナビブラ神保町
やしろさんがNSC講師をしていた16期生の中で、たまたま作家さんの推薦で「エクセレント!」に出演したランパンプス。やしろさんが彼らを「華がある」と見出し、やしろ劇団のメンバーは「ランパンプスをスターにする」ことを目的に選べれ、組まれた人々だとドラフト時に明言していました。
今回もいきなりのランパンプス主演。一番若手なのにセリフ量も多いし大変だったと思いますが、ランパンプスのふたりが可愛く、輝くように考えられて組まれてました。
立ち上げ公演ということもあり顔見世興行的な色彩も強く、各コンビの持ちネタや特技が随所に組み込まれていました。*2
なので基本研究所でヒカルと研究所員がお遊戯会を繰り広げるというのが芝居の大半を占めるという…。これはこれで楽しかったんですが、もうちょいストーリーを深めて欲しかったという気もしました。
(他にももっとツッコミたい点はあるのですが)大きくまとめて下記2点が納得できませんでした。
以下、見た人にしかわからない、共感を呼ばないかもしれないつぶやきメモ。
納得できない①「なにやってんだ太郎」
太郎がちょーー役立たず。なんせ7年も研究しといて「すっぱいものや辛いもの食べた時の方が発電量が多いみたいなんです」程度しかわかってない。しかも「ヒカルはまだ子供だからあんまり辛いものは食べさせたくなくて…」でへへ。とか。甘やかし過ぎにもほどがある!
なんの成果も出していない!発電坊やにタバスコ1本入ったカレーを食べさせたドSなでんでんさんを見習って欲しい。
研究者としての成果も出さずヒカルのおもりだけで良くリストラされず研究所にいられたもんです。
マヤ暦による新人類の進化の可能性とかよっぽど所長と副総理のほうが詳しい。なにやってんだ太郎。
ヒカルが瀕死の時、「助けろよ!」とか医療センター員を責めてましたが、そこらへんもお前の管轄だろって思いましたね。自分の研究対象の体調変化でなに他人を責めてんだ。お前が責任者だろうがよ。
あ、演じてたランパンプスは頑張ってたと思った。そういう脚本なんだし。やしろさんは演者さんにも内容説明しないことで定評があるので。(その後のトークライブなどで「あれはああいう意味なんだよ」「えーーー!」みたいなやりとりをよく聞く(笑))
納得できない②「結局なんで死んでなんで生き返ったの?」
本作のクライマックスから終盤の流れがどーにも納得行かない展開でした。
愚かではあるが息子を愛していたバカ総理が支持率低下にトチ狂って、ヒカルを選挙戦の道具にしようと研究所から無理やり銃で脅して連れだそうとします。(わざわざみんなのいる前で。息子のいる前で銃を取り出す。頭がどうかしているにしてもどうかしすぎている)
それを丸腰で止めようとした?太郎。止められるはずもなく太郎の身に危険が。
ヒカル「たーちゃんに手を出すなー!」絶叫
太郎「やめろヒカル!暴走するぞ!」なんか電気がビリビリいってる効果音。
イヤボーンの法則?*3しかし停電した程度で人々には何事もなく、ヒカルは力を失い崩れ落ちる。
そこから数日生死をさまようヒカル。荒れて八つ当たりする太郎。
↑結局なんで瀕死になってるの?マヤ暦が終わるせい?総理は関係ないの?
みんなが見守る中ヒカルの心電図の音が弱くなり、止まる。太郎の絶叫。
しかしヒカルの身体に触れるとかすかに静電気が…「ヒカルは生きている!」←?
「なんかおなかすいちゃったー!」と元気に生き返るヒカル。←??
新しい人類の進化だ!ヒカルに触れられると旧人類のみなさまも発電能力を持つようになる←そんなバカな!?
わーいわーい、とみんなでハッピーに踊って終了。←???
この時点でかなり死んだ目で「・・・・」となっていた私。マンボウ…。
しかし物語にはまだ続きがあったのです。どんでん返し。
輪廻転生?
OP映像で映しだされた以下の文章
人間は死んだ時に心の高いステージに達してた場合にのみ
人間へと輪廻転生できることが科学的に証明されている。心の高いステージとは…
いきなり何ですかコレは…? マンボウいよいよ大丈夫か?と不安とゾクゾク感を煽ったこの内容。
心の高いステージとは…?これが、上記のお遊戯会終了後のEDVにて明らかになりました。
心の高いステージとは…
我欲を捨て、誰かのためだけに生きる
覚悟を決めることである。
EDV終了後、舞台が明転すると、白いパジャマを着て、目を閉じ椅子に座っている太郎。頭には機械が取り付けられている。
「元研究所長だが何かのミスのせいで清掃員になった」はずの父親が白衣の研究所長の姿で見守っており、
「ようやく太郎は心の高いステージに到達し、人間に輪廻転生できる状態になった。私の研究、生きる仕事はもう終わった。」と付き従う副所長(本編では研究所長)に言い、太郎にオモチャのチャチャチャを歌って聴かせる。
終幕。
なんと今までの出来事はシステムを使って構築された、太郎の脳内の世界の出来事!
事故に会い、脳だけ生存状態となっていた太郎を「心の高いステージ」に到達させることを目的に作られていた仮想現実世界内の話だった。
自らの危険を省みず総理からヒカルを守ろうとした太郎は心の高いステージに到達した。
研究所長の目的は達成されたのだった。
なるほど、作り話の、仮想世界の出来事だったのねー。と思ったら、
「納得出来ない①」「②」も、なんとか納得できる気になって来ました。
だって、太郎のための作り話だしね。
それでも一抹の「・・・・」という感情は残るのですが。
トークライブで「最後の展開は後からつけたした。他の物語でラッピングするみたいに2つの見方ができるのも面白いと思って(大意)」と言っていましたが、たしかに。
このどんでん返しがないと私はだいぶ納得できない感じでした(笑
面白い題材なのにもったいない。
「研究材料/人体実験」「輪廻転生」「人類の進化/滅亡」「マヤ暦」詰め込みすぎかな…。
研究材料と輪廻転生だけでよかったんじゃないかな…。
旗揚げ公演に「オリコント」内の一部を持ってきたということは、研究所で監禁されている少年というモチーフにやしろさん思い入れがあるのかな。
また違うパターンでも見てみたいです。
次回作は「パンダちゃん」とのことで、ランパンプスよっちゃん(と、セブンbyセブン玉城さん)がパンダ役で、寺内さんが飼育員をやるそうです。(なんかモチーフあざとい気がしますが嫌いじゃないよ!)
5月公演予定とのことで、こちらも楽しみです。
- 作者: 菅野ぱんだ
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- 発売日: 2005/07
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(追記)
実況感想集はこちら↓
神保町花月マンボウやしろ月間第四弾「ビリビリ始まる」感想集 - Togetter
劇中で研究所員たちがタバスコカレーを食べるシーンがあるのですが、「オリコント」を見ていたカリカファンが総じて「入れるタバスコの量が少ない。物足りない」と不満を漏らしていたのを知ってか知らずか、
千秋楽では演者さんたちが一本いっていたのでなんだか申し訳ない気持ちになりました…。
なんかごめんね…きっとカリカとカリスタンの方が頭がおかしいんだと思う…。
林さん演じるでんでんさんが偉大すぎた。
神保町花月のマンボウやしろ月間第三弾「目を閉じて、、、よ」
「kisskisskiss2013」と「エクセレント!」は再演なので、第三弾にして新作ー!
ではあるのですが、主演が「椿鬼奴」と「レイザーラモンRG」
しかも「タイトルがバービーボーイズ」「テーマ:トレンディ」というあまりにも渋すぎる布陣で
実のところあまり食指が動かず。期待レベルはそう高くはありませんでした。
しかし……しかし…!これが予想以上に良かった!気持ちよく泣いたし笑ったし、
見終わった後はスッキリ爽快で、あー楽しかったーと気持ちよく帰宅できました。
2000円とは思えない良いデトックス効果。エンターテイメント。
出演:椿鬼奴/レイザーラモン/犬の心/中澤章吾(かたつむり)/西村ヒロチョ/松崎映子
Story:田舎で働く中年の男と女。何をしてもダメだった男。何かを望むことをやめた女。出逢った2人はゆっくり目を閉じて、、、
地方都市に住む中年男女が妹弟の結婚挨拶の席で引き合わされ、付き合うことになる。
お互い両親をなくし、親代わりになって献身的に妹弟を育ててきた同じ境遇のふたりは
今まで自分のことは後回しで、恋愛も何もかもあきらめていた。
「今までありがとう。こんどはお姉ちゃん|兄ちゃんの番だよ。幸せになって!」
という妹弟カップルの期待の言葉に応えるように、
『付き合うことになったわ』『結婚しようと思うの』
喜ぶ弟妹たちに応援され...急速に、順調に、仲を発展させているように見えたふたり。だが…。
出会ってから7日め、旅行に出かけた二人。幸せいっぱいのはずなのに様子がおかしい。
時間の巻き戻し。もう一度同じ7日間を描く。
病院で自分が難病だと告知を受けていた姉。手術には金がかかる。
そのまま向かった居酒屋で、「妹さんと結婚させて下さい!」と告げられ、
「ふたつ条件があるわ」と答える。
「一つ目は、絶対妹を幸せにすること」
「ありがとうございます!死んでも幸せにします!」
「死ななくてもいいわよ!…死んだら幸せにできないじゃない」
「もう一つは...私にもどんどん日本酒持って来て!」
『死んだら幸せにできないじゃない』1回めに聞いたときは何も思わなかったけど、
2回めに聞くと、これは自分自身が死んでしまった後の妹の幸せを案じる言葉だとわかる。
自分はもう死んでしまって、妹を幸せにする仕事はもう自分のものではなくなるんだ。
そう思うと『...日本酒持って来て!』も、喜びだけじゃなくて、死の恐怖と、混乱と、寂しさと...いろんな気持ちがこめられた言葉だとわかる。
どうせ余命が少ないなら‥と、生命保険を妹に残して死のうとする奴姐さん。
妹と生命保険屋の目をあざむくために、他人の借金の連帯保証人になってしまい、ヤクザの借金取りに追われているRGを誘う。
『私とつきあっているフリをして欲しいの』と言われてうそのつきあいをはじめる二人。
無邪気に喜んでいる弟妹カップルが可愛かったなー。
「お姉ちゃん‥私に隠してる事あるでしょ?昔からそういうのすぐわかるもん」
とか小賢しく勘が鋭い子たちだったら台無しでしたねw
二回目で物語の背景が描かれ、さらにもう一度巻き戻し。三回目の7日間で、さらに深みが増しクライマックスを迎える。そして解決編。
基本、登場人物みんな愛すべき人。椿鬼奴もRGもすごく良い人で好きになってしまう。
脇を固める犬の心やHG、ヒロチョなどもそれぞれに見せ場があって、最後はまるくおさまる。
よくできた新喜劇のようだなと思いました。「ヤクザが借金を取りに来る」という事件の作り方もそうだしw
EDトーク、ヒロチョの特技のサックスを披露するよう促したり、先輩たちの
「みんなでヒロチョを盛り上げよう」というあったかい雰囲気がすごい和んだ。
ヒロチョのサックスと、RG&鬼奴のコラボレーションがうまくはまって大盛り上がり。
RG「バービーボーイズ営業とか結構あるんだよ。」
鬼奴「マネージャー!ヒロチョの予定おさえちゃって!」
押見「いや、まだまだいろんな未来がある人ですから…」
チンピラ役のヒロチョ、すごいポップだった!これからたくさん見る機会あるんだろうなー。
kisskisskiss2013
神保町花月ではマンボウやしろ月間として、やしろさんの演出脚本作品4作を続けて上演中。
その第一弾『kisskisskiss2013』は、2010年上演時のキャストを一部変えての再演作です。
2010年初演時の感想はこちら↓
kisskisskiss 2010 感想 - Sugarsの日記
キャスト
役 | 2013 | 前回(2010) | 備考 |
---|---|---|---|
太子 | 平田敦子 | 平田敦子 | アラサー彼氏なしOL |
小林 | 街のベーカリーズ岡部 | ブレーメン岡部 | 冴えない同僚リーマン |
OL1 | ブロキャス房野(ぼーこ) | チーモン白井(しらこ) | うるさく無遠慮な若いOL |
OL2 | エリヤン橘(たちえ) | ジャンポケ太田(おタカ) | うるさく無遠慮な若いOLその2 |
OL3 | コンマ堀内(ほりみ) | ジャンポケ竹山(たけみ) | うるさく無遠慮な若いOLその3 |
男1 | 街のベーカリーズ畑中(成宮) | チーモン菊地(福田) | 社内の人気者 |
男2 | コンマ竹永 | ブレーメン関根 | 話題のロックスター |
男3 | ブロキャス吉村 | ジャンポケ斎藤 | 人気アイドルスター |
男4 | エリヤン西島 | カナリヤ安達 | 若い小説家 |
あらすじ
35歳独身彼氏なしで恋愛に縁遠い生活を送っているOL太子(ふとこ・平田敦子)。会社では若いOL三人組(ぼー子・たちえ・ほりみ…全員女装)に馬鹿にされ、ひそかに恋心を抱いている社長の息子にもまったく相手にされない。ある日ピンクの招き猫を磨いていると、恋愛の神様が降りてきて、太子に「好きになった相手が必ず自分と恋に落ちる」という不思議な魔法の力を与えてくれる。この力を手に入れた太子はいろいろな男性と恋愛をしていく。
社長の息子 成宮(街のベーカリーズ畑中)
太子の最初の相手は、魔法の力を手に入れる前から密かに恋心を抱いていた社内の人気者。
前回チーモン菊地さんは上司の設定だったんですが、太子の後輩かつ社長の息子という設定に変わってましたね。スーツもっとビシっとしてればさらにそれらしく見えたと思いますが‥でも「仕事はあんまりできないかもしれないけど育ちも顔も良くて悪気のなさそうなアホの子の感じ」が出てましたw たしかに上司と言うよりは社長の息子っぽい!
ディズニーランドに行く相談をしたり、ラブラブ状態のふたり。今まで恋愛経験がほとんどなかった太子に「太子さんの魅力に気付かないなんてバカな男ですね!まぁ僕もそうだったんだけど…どうして今まで気付かなかったんだろう…?」とメロメロイチャイチャ。しかし太子が携帯をチェックすると、そこにはぼーことの浮気メールが…「本命は太子さんですよ」「ぼーこはぐいぐいこられたから浮気しちゃっただけで…」「いいじゃないですか!俺が全部悪いんですか!?」身勝手な感じがよく出てました。顔もいいし社長の息子ってことで女の子からチヤホヤされて、あんまり考えずそれに乗っかってきてたんだろうなーという…。「距離を置かせて…」太子の気持ちが醒めた瞬間「別れましょう。ていうか別れます。え、どういう手使ったんですか?つきあってたって絶対誰にも言わないで下さいね」魔法が解けてそそくさと去って行く成宮。
ロックスター (コンマニセンチ竹永)
次の相手は人気バンド、ローズマシンガンのボーカル(?)竹永さん、目の周りを黒く塗って登場。こえーよw
マシンガンキスや魚雷キスなどいろいろ仕込んできてました…。
セリフなどはほぼ2010と同じだったかな…。
OL三人娘
恋愛に忙しく、働く意味がわからなくなって会社を休みがちになった太子。会社で「どんなキスがしびれるか」談義をえんえんくりひろげるOL三人娘。
エリヤン橘さん扮する「たちえ」はメイクがきついのとカツラかぶってなくて地毛のままなもんで見た目のインパクトがすごいw
ぼーこはロング&黒ぶちメガネで一見真面目そうだけど…?という感じ。
コンマ掘内さんのほりみは茶髪&マフラー手袋(こんなの↓)で
[rakuten:cutepal:10143250:detail]
かわいいけどお前それ仕事しにくる格好かよというw まぁ三人とも仕事してるとこ見た事無いですけどw (そもそも何の会社なんだよ…というかOLの採用基準明らかにどうかしてるぜー!)
三人とも「俺の考えるカワイイOL」のイメージで女装したのかなー?と考えると面白いです。
しびれるキスのシチュエーションとか、ラゾーナ川崎で働いているバルーンアート職人や金魚職人とつきあってるとか、かけあいも長かったけど笑えたし好きな場面です。その後に登場するゴンゴンとのやりとりも好きw
韓流スター ヨウ・ゴンゴン(ブロキャス吉村)
吉村さんがカタコトで韓流スター好演!このシーンは初演時を明らかに超えてたと思う名シーン。
顔中にキスして「ハズカシクナイヨー!」とか
ゴ「ナイテルノ‥?」ふ「これは…ゴンゴンの汗よ!」とか
ふ「脱ぎたいなら脱ぎなさいよ!」と言われ服を脱いだら腹に『サランヘヨ』と書いてあるギャグを太子に「それ…私が笑うと思った?」と冷たく返されるのとか笑ったなー。
キスしまくって笑っちゃう太子が「なんか天国みたい!もう竹島あげてもいいー」それを聞いてゴンゴン急に怒り「モトモト韓国ノダヨ!それにドクト!」太子「はっ、そこは分かり合えないんだった…」のやり取りとかもウケましたw
記憶喪失になったフリのゴンゴンにキスをして記憶を取り戻させ、「戻った!んー」「「サランヘヨ!」」のバカップルのノリを何度も何度もえんえん見せられて、いーかげんにしろやーwと思いつつ、なんかふたりが可愛くて楽しく見てしまう。
「太子は僕のものでいいね?」「そうよ!ゴンゴンは私のもの?」「ハハハ違うよ、僕はファンのもの。みんなのもの!」
そんなのおかしいよ!と言う太子に全然おかしくないよ!と応えるゴンゴン。
「太子はみんなのものを自分のものにしようとしてるの?」
本当は自分のものじゃないものを魔法の力で無理矢理つなぎ止めている太子。なんだかグッサリくるセリフです。
結局、ゴンゴンは去って行ってしまう。
成宮とぼーこ
父親である社長の指示通りに横領をし、逮捕拘留されてしまった成宮。
ぼーこ「先輩の他にも浮気しているの知ってました。」太子「そんなのひどいよ…嫌にならないの?」ぼーこ「なんども嫌になった。でも、それ以上に好きなの」
太子の魔法の力は、一度でも自分が嫌になったら恋が終わってしまう。でも本当の愛は、何度も嫌になったり仲直りしたりして深めていくもの。
ふ「辛くないの?」ぼ「辛かった。でも別れるのはもっと辛いから知らないフリをしてた」
ふ「そんなの、ぼーこちゃんが辛いだけじゃない!いつも女の側が辛い想いをしなくちゃいけないの?」
ぼ「先輩…それは余裕のある人のセリフです」
ふ「違う、余裕なんてない…!」
他の選択肢がある太子と、成宮一筋のぼーこの違い。
前回のチーモン菊地さん&白子はまだなんとなく菊地さんに「できる悪い男」みたいな魅力があって、白子はそこが好きになったのかなと思えたんですが、今回のバージョンではなんでぼーこは成宮のこと好きになったんだ?と疑問に感じる部分が多少…w
「俺にはもう何も残ってないよ…」「目に見えないものは、何も無くなってないわ。」
結構会場で泣いてる人いました。
小説家 コウ(エリヤン西島)
最後の男、小説家のコウ。部屋でじっとDVDを見る。
2010の安達さんはかなり水島ヒロ感があって、売れてるベストセラー書いてるんだろうなー淫靡だなーという感じがしてたんですが、西島さん版ではそれより固く、フェロモンというよりは若造感が出てて、なんだか理屈っぽいなー頭でっかちそうだわーと感じてしまいましたw
EDトークで「エロくしよう」と頑張るあまり舌を入れようとしていたそうですが^^; 平田さんは断固阻止だそうです。
コウが言っていた手に入れる事で失うもの。失った事で手に入れるもの。物語の中にもたくさんちりばめられています。
太子と小林(街のベーカリーズ岡部)
横領事件の影響で会社が倒産し、魔法の力があっても恋は成就せず、雨の中招き猫を抱えて泣く太子。こんなものがあっても…!と招き猫を壊そうとするところに小林が登場。
2013は2010よりわかりやすく、小林も前半部分から明らかに太子に気がある感じになっていた(「折角だしつきあっちゃうー?」とか)ような気がします。
なので最後のシーンで小林が太子に告白し、驚く太子に「びっくりしたろう!俺隠すのうまいからな!」と言うセリフがありますが、2010はともかく2013の時は「全然うまかねーよバレバレじゃん!」とか思ってしまった。
あと成宮と別れた後、太子が小林に恋愛相談をするシーンがあったのですが(2010でもあったっけ…?)明らかに自分に気がある相手に恋愛相談するとか、太子もたいがいヒドいやつだなー…と思いました^^; 残酷というか。あまりにもそういう経験がなくて鈍感で気付いてなかったって事…?
毎回、太子は自分を好きにならせた相手に「私のどこが好き?」って聞いていました。
魔法の力で好きにならせた偽りの感情なのに。「かわいくて、優しくて、女性らしくて…」と、言われることで少しでも安心したかったのかな。
でも、小林は、「だらしがなくてどうしようもなくて…」とありのままの太子を好きになってくれた。
飾ったり作ったりしてない素の自分を見せていた分、うまくいくのかも。
平田さんとキスをしないのは、橘さんと堀内さんと、岡部さんだけ。
ずーっとほぼ出ずっぱりでキスしまくって、消耗する大変な役で、さすがにEDでだいぶお疲れな感じでしたが、平田さん、今回もあっぱれな演技でした。
もし次回があるなら誰にどの役やって欲しいかなー…なんて考えるのも楽しいです。
マンボウやしろ月間第二弾「エクセレント!」
マンボウやしろ月間第二弾は「エクセレント!」
昨年5月に、マンボウやしろ襲名記念公演として神保町花月で上演され、当初チケ売れ行きが伸び悩んだものの、口コミで評判が広まり終盤は完売補助席連発という大評判の舞台を、オリジナルキャストそのままで再演。
今回もチケ売れ行き好評のようでした!
脚本・演出:マンボウやしろ
出演:ライス、五明拓弥(グランジ)、佐藤大(グランジ)、かたつむり林、カゲヤマ、ランパンプス、伊藤真奈美(THEフォービーズ)、工藤史子 他
Story:オモチャ工場の次男スグルの心はアノ日から閉じているがいつか心の底からエクセレントと叫ぶ!言葉が無くても届くもの。
登場人物名は週刊少年ジャンプからとったもの
特に作中で語られてはいませんでしたが、登場人物名はジャンプの懐かし漫画からとられているようです。
- 主人公:スグル(キン肉スグル)
- 主人公の兄:セイヤ(聖闘士星矢)
- 幼馴染の彼女:ナミ(ONE PIECE)
- ベテラン職人:桃太郎(男塾)
- 職人A:翼(キャプテン翼)
- 職人B:ポポ(DRAGON BALL)
- 職人C:キスケ(ブリーチ)
- 職人D:ノブナガ(HUNTERxHUNTER)
- 金持ちの息子:マダラ(NARUTO)
ナミが「今の私の夢」をジャンプネタのバリエーションで叫ぶという小ネタもありました。*1
あらすじ
オモチャ工場の親方の息子、スグルは高校を辞めて部屋に引きこもり、日々を友人と無為に過ごしている。そんな息子を責めること無く優しく見守り続ける親方とおかみさん。留学した兄を慕い、帰りを待ち続けるスグル。一家には兄をめぐる悲しい過去があった。
脚本はマンボウメルマガにて配信されています。
気になる方は下記バックナンバーを購入のこと。
2012/09/30 マンボウやしろ『死ぬまで生きます』vol.021
〜第22号 『エクセレント(前半)』〜
2012/10/01マンボウやしろ『死ぬまで生きます』vol.022
〜第22号 『エクセレント(後半)』〜
このお話、すっげー身も蓋も無いことを言ってしまうと「ヒキニートの夢物語」なんですよね。
ショックで高校中退して数年引きこもっていても、親は優しいし、自分から振った彼女も変わらず自分のこと好き。
その気になって社会復帰しようと思ったら仕事はちゃんと用意されてて大歓迎だし、しかも自分にはすごい天才的な才能があって復帰直後に周囲も大絶賛の大活躍。実は腕っ節も強くてその気になれば不良にも喧嘩で勝っちゃうというスーパーマンぶり。
なんて都合がいい!
引きこもりニートがいかにも「こうだったらいいのにな〜」って夢想するようなお話です。ケッ世の中そんなうまくいくかい!あほらしい!だまされませんからね!
…と、思いっきり斜に構えて見ていても。それでも。
スグルが心を閉ざした理由が徐々に明らかになる場面では背中がぞくっとするし、
スグルが自分を取り戻してみんなの所に戻っていく場面では、その圧倒的なカタルシスに思わず涙がドバドバ出てしまうんですよね。
あー悔しい。悔しいったら。非常にね、マンボウにしてやられた感が。くそう…。
人は死んで、世界に何を残すのか…?兄から弟への想い。兄からの手紙には何が書いてあったのかな。
「守るべきものがいるから死に物狂いで頑張れる」という両親の愛。「生きててくれてありがとう」という、無条件で存在を肯定してくれる、祝福の言葉。
大切なものを失い、傷ついて挫折しても、大丈夫、傷が癒えたらまた歩き出せる。世界はキラキラしてる。
「君と出会って 僕は初めて ひとりでこの街を歩いて行く。この寂しさを この寂しさを どうか優しさに変えてゆきたい どうか優しさに変えて届けたい」(くるり 三日月)
いろいろ考えて、爽快に泣いて笑ってほんわかあったかい気持ちになって、「こんな優しい物語もいいね。素敵」って思えてしまう舞台でした。
*1:「今の私の夢は〜〜〜〜セクシーコマンドを習得することよ!」とか。「幻影旅団に入ることよ!」とか。
R-1ぐらんぷり準決勝
R-1準決勝。東京と大阪の会場を中継でつなぎ、セミファイナリスト全組のネタが見ることができました。マルちゃん正麺もニ袋もらえるし!観客投票もできるし!太っ腹ぶりに感動。
東京
- たかまつなな (フリー)
- フリップ「お嬢様漫談」。トップでしたが充分ウケてました。
- 鈴木Q太郎 (よしもとクリエイティブ・エージェンシー 東京)
- コント「楽屋泥棒をするアンジェラ・アキ」冒頭にタイトル言った段階で出落ち的なウケがw 実はアンジェラ・アキの変装をした○○というオチで芸能ネタ的名誉毀損も回避できているすぐれもの。
- 金谷ヒデユキ (81プロデュース)
- ギター漫談「さだまさし名詞と長渕剛名詞」会場から手拍子がw 盛り上がります。
- 哲夫(笑い飯) (よしもとクリエイティブ・エージェンシー 大阪)
- フリップ「漢字の書き順」間に休憩を挟んだり、トリッキーでちょっとついていけなかったかな‥。
- Gたかし (サンミュージックプロダクション)
- フリップ「プロレスラー空耳烈伝」3回戦とほぼ同じ。
- サイクロンZ (太田プロダクション)
- ひとりコント「超能力ショー」3回戦とほぼ同じ。安定感あります。
- なかやまきんに君 (よしもとクリエイティブ・エージェンシー 東京)
- ダンベル赤白ゲーム→「白」 おもちゃの犬を使って舞台の下の方で何かやってるんですけど、客席後ろのほうだと見えないんですよねー…。ちょっと迷走感。
- 大輪教授 (ケイダッシュステージ)
- ホワイトボード「友達以上恋人未満」なんかいい話風にうまいことまとまりました。
- 西村 (ソーレアリア)
- 漫談。自分ツッコミがうまくて会場の空気を掴んでました。
- アンドーひであき (プロスパー)
- アンドロイドという設定で、アンドロイドぽくモノマネ(形態模写)。上手いです。
- MORIYAMA (SMA)
- 「夢」
- 三遊亭こうもり (三遊亭こうもり事務局)
- 「都々逸」
- ウメ (SMA)
- ひとりコント「なんとかマン」
- 田上よしえ (プロダクション人力舎)
- ひとりコント「バー」オチが3回戦と変わってたー!オッパ田上スタイル‥。私はケツメイシの方が好きかなー。
- ねづっち (プロデューサーハウスあ・うん)
- 「美元に口説き落とされる」妄想ネタで美元と謎掛けしあう。さすがの面白さでした。テレビ的にはどうなんだろう‥?
大阪
- 鬼頭真也(夜ふかしの会) (ワタナベエンターテインメント)
- 「図書委員」
- ナオユキ (松竹芸能 大阪)
- 漫談「土曜日の夜。場末のバーで…」引き込まれるし面白い。
- 雷ジャクソン高本 (松竹芸能 大阪)
- フリップネタ「海上自衛隊」海上自衛隊の秘密を喋るので命をスナイパーに狙われているという設定で体中に赤いシール。(←3回戦でもやってる人いた。これ流行ってるの?)見せ方に工夫があって面白かった。
- 三浦マイルド (よしもとクリエイティブ・エージェンシー 大阪)
- フリップ「広島弁講座」これ私は大好き。こん外道!とかゲラゲラ笑いました。
- 代走みつくに (松竹芸能 大阪)
- 「なんのこっちゃね」ひたすらバカなことをする。最初ポカンとしちゃうけど結構好きです。めっちゃイギリス好きですねん。バリバリバーバリー♪
- 霜降り明星佐々木 (よしもとクリエイティブ・エージェンシー 大阪)
- フリップ。ひたすらストイックにネタ連発の手数勝負。面白いんだけど見せ方工夫あると良かったかな…とか。
- マユリカ中谷 (よしもとクリエイティブ・エージェンシー 大阪)
- それっぽい歌。歌のクオリティはいいと思うんだけど、フリップ落としたりしてハラハラ、緊張が伝わってくるようで集中できなかったです…;;
- ヒューマン中村 (よしもとクリエイティブ・エージェンシー 大阪)
- 「日常に潜む『ぽい』言葉」見せ方うまかった。
- 岩橋良昌(プラスマイナス) (よしもとクリエイティブ・エージェンシー 東京)
- ひとりコント「お客さんの対応」ファンにムチャぶりを共用されるという設定で色んなネタ披露。見せ方上手くて面白かった!オチもきれい。
- バイク川崎バイク (よしもとクリエイティブ・エージェンシー 大阪)
- BKB連呼。勢いはあった。
- 和牛水田 (よしもとクリエイティブ・エージェンシー 大阪)
- ひとりコント…みたいな落語?「すしを最初に考えた人」しっとり聞かせるお話でした。
- 南野やじ (プライム)
- お経漫談。
- ガリガリガリクソン (よしもとクリエイティブ・エージェンシー 大阪)
- フリップ「秘密のヘンケンショー」
- おいでやす小田 (よしもとクリエイティブ・エージェンシー 大阪)
- ひとりコント「代理DJ」曲の前フリ、というネタを「無理やり代役をやらされるマネージャー」という設定でうまく見せてました。
- 小森園ひろし (よしもとクリエイティブ・エージェンシー 大阪)
- ひとりコント「スタメン発表」うまいー!
- 桂三度 (よしもとクリエイティブ・エージェンシー 東京)
- 落語「クイズぽいぽいぽい」スーツケースみたいな『ポータブル高座』を引いて登場。洗練されてますねー。
東京
- 印度の林檎 (笑業団体しきかけ一味)
- 好きなんですが、準決勝の空気を支配するのに苦戦している様子も。
- 真空ジェシカ川北 (プロダクション人力舎)
- フリップ イラスト
- エハラマサヒロ (よしもとクリエイティブ・エージェンシー 東京)
- ひとりコント「マイケル・ジャクソン」
- ネゴシックス (よしもとクリエイティブ・エージェンシー 東京)
- フリップじゃなく引っ張るタイプの紙芝居。和みました。
- マリッジブルーこうもと (オスカープロモーション)
- 妄想オムニバスショー乱れ打ち。ネタとネタの間に「ネクスト!」の掛け声を挟む。「基本スタイルは印度の林檎と同じです〜…」と言っていたw
- 長江もみ (松竹芸能 東京)
- フリップ「富山」3回戦同様ウケてました。
- メルヘン須長 (ホリプロコム)
- フリップ「ちびまるこちゃん」ネタのクオリティは高いんだけど、なんだかパロディ同人4コマ見てるような気になった。
- 西村ヒロチョ (よしもとクリエイティブ・エージェンシー 東京)
- 作りこんである
- 快児 (サンミュージックプロダクション)
- ファンレターを書く、という設定でいろいろなネタを詰め込む。最後ストーカー的なオチにしちゃうのは…うーん。
- キンタロー。 (松竹芸能 東京)
- ものまね。待ってました感が強い!
- マンボウやしろ (よしもとクリエイティブ・エージェンシー 東京)
- フリップ「ブサイク」ブサイクネタをポップに仕上げてたと思います…!
- 椿鬼奴 (よしもとクリエイティブ・エージェンシー 東京)
- バイトのうた。しっとり歌いあげてました。
- スギちゃん (サンミュージックプロダクション)
- 「ワイルド仕分け」3回戦のおっぱい先生で来るのかと思ったらここ一番ではワイルドネタ。自分のネタが、まだ使えるのかボツなのかを仕分けするという自虐ネタ。ウケてました。
- 岸学 (ケイダッシュステージ)
- ひとりコント「生活改善ダイエットマン」3回戦以上にウケてました!
大阪
- 山田スタジアム (よしもとクリエイティブ・エージェンシー 大阪)
- 阪神タイガースモノマネ体操
- 月亭太遊 (よしもとクリエイティブ・エージェンシー 大阪)
- たまげほー記者会見。
- 銀シャリ橋本 (よしもとクリエイティブ・エージェンシー 大阪)
- フリップ「省略する」
- 桜 稲垣早希 (よしもとクリエイティブ・エージェンシー 大阪)
- フリップ。アニメの名セリフを関西弁に言い換える。エヴァやドラえもん、ラピュタなど。
- 藤崎マーケットトキ (よしもとクリエイティブ・エージェンシー 大阪)
- フリップ「ドラえもん」手数勝負でひたすらストレートにネタを繰り出す。緊張してた感じ…?
- いなだなおき (よしもとクリエイティブ・エージェンシー 大阪)
- フリップ「うまい言い返し方」強烈なブサイクの実力の持ち主。「顔がブーツみたい」「終わってるな」と言われた時のうまい言い返し方。
- 土肥ポン太 (よしもとクリエイティブ・エージェンシー 東京)
- ひとりコント「土日の大型スーパーの特設ステージでのプレゼント大会」ガラの悪い大阪のおっさんがヤジとばす。
- 野性爆弾川島 (よしもとクリエイティブ・エージェンシー 東京)
- フリップ「絵描き歌」独特のセンス。絵のタイミングが伴奏とずれて「しくった!」と悪態をつきつつも懸命のリカバリ。最後は時間切れ待ち。これを「またそれか」と見るか「お馴染みの伝統芸」と微笑ましく見るかは好き嫌いの世界なんだと思う。(私はあんまりわからない…)
- ヤナギブソン (よしもとクリエイティブ・エージェンシー 大阪)
- 「円グラフ」日本人の年収から始まり、さまざまな人々の割合を円グラフで解説。
本日決勝進出者発表なわけですが…
うーん、
- キンタロー
- スギちゃん
までは確定なんだろうなーと考えて…
あたりが可能性高いかな?
あたりも…?
発表は今日の午前中だそうで…ドキドキ。
R-1ぐらんぷり決勝進出者発表
R-1決勝進出者が発表されていました。
速報「R-1ぐらんぷり2013」決勝進出者12名が決定 - お笑いナタリー
岸学
三浦マイルド
ヤナギブソン
プラスマイナス岩橋
ヒューマン中村
三遊亭こうもり
田上よしえ
桂三度
キンタロー。
スギちゃん
アンドーひであき
雷ジャクソン高本
そうかー、そうかー…。
事前に予想していた中では7人。多いのか少ないのか。
まぁ、R-1予選観覧初心者としてはそんなところなのかな?
ちなみに会場で観客投票いれたのは マンボウ、田上さん、三浦マイルドさんでした。
準決勝で、「見せ方が上手いな」と思った人たちがたくさんいたのですが、
単にギャグなりモノマネなりをそのまま見せるのではなく、
「ファンからムチャぶりされて」とか、「アンドロイドの製品発表」とか、「バーで」とか、「無理やり代理やらされて」とか
いっこ『設定』のっけてうまくパッケージとしてまとめられていると、単にネタ連発するよりそのネタをやってる説得力があるし印象に残りやすくて面白いなと思いました。
ネタ素材をそのまま!というより加工して一手間加えてある方が食べやすいしシェフの技量が生きてくるというか…。
あ。サイクロンZ、西村ヒロチョだめだったのねー…。
マンボウも。てっきりブサイク枠をいなだなおきと取り合うことになると思ってて「ブサイク的にはかなり強敵だけどマンボウはポップさでは勝ってるし!ポップなブサイクだから!」と勝手にハラハラしてたら双方落選とは。ブサイク枠なんて無かったのか。残念。審査員にほんこんさんいたのに!←
残念でしたが、でもR-1初挑戦で、舞台でもピンネタなんてほとんどやってなくて準決勝まで進出ってすごいことだと思うのですよ。マンボウやればできる人だ!
「なんでもいいから賞欲しいんですよね〜…この際、芥川賞とかでもいい」とか傲岸不遜なふざけたこと言ってましたが…とりあえずがんばったで賞はあげちゃってよいのでは。と、後援会のひとりとしては思います。
今後ますます各方面で活躍して欲しいです。